絶対話せる!英会話

日本人感覚、時には変える必要も。

この記事は5分で読めます

今週は、インドの人と電話が多い。
毎日30分くらい話しています。
インド人の英語は、
まー、日本人からすると、訛りが強くて、
多分慣れないと、一般の日本の人は、彼らが
何を言っているか、全くわからないと思います。^^;

 

私は昔、日本で働いていた時、

インド人同僚が何人もいたので、
大分鍛えられたのですが、

久しぶりに聞くと、やっぱり大変でした。

で、ここ数日、インド人と会話をしていて、
ふと思い出したことがあります。
それは、日本人感覚と 海外の人の感覚の差でした。

インドの人と会話をしていたら、
昔、日本で勤めていた会社のことを思い出したのでした。
その会社には、インド人が何人もいましたし、
インドの会社とも取引をしていました。

 

その当時、私はまだ
海外に住んだことはなかったのですが、
とあるとき、日本人と海外の人の感覚の差を
感じることがありました。
それは、プロジェクト終了後、
取引先から派遣された人(インド人)の仕事を
評価するときのことでした。

日本では相手の仕事の評価をする際、
「決められた通りに、問題もなくきちんと仕事をする」は、
5段階評価で「3」になると思います。
(人によっては、「4」になるかも。)

でもそれは、海外では、「5」になることが多いのです。

 

前に働いていた会社では、
この「3」という評価をした日本人技術者と、
アウトソーシング先のインド技術者の間で、
そういう認識の違いがありました。
この評価を巡って、仲介者だったアメリカ人同僚と私は、
双方に事情を説明したことがありました。

 

日本側の技術者は、
「『5』 なんて、とんでもない、
当たり前に仕事をしたのだから、「普通=3」 だろう。」と。

で、一方、インド側では、「3」 なんてもらったら、
どういう仕事をした、と社内での評判が下がってしまう。」と。

 

結局、仕事を評価した日本人は、
「自分はいつも同じ基準で全ての会社に
評価を出しているので、その基準を変えたら、
今までの仕事の評価も全部がおかしなことになる。
この会社だけ評価を変えることはできない。」
ということで、評価はそのままでした。

その代わり、アメリカ人同僚がメモを入れました。
この日本の事情を、インドの会社に説明したわけです。

確かに、この日本の方が言ったことも、もっともです。
そこだけ変えたら、基準がなくなってしまいます。

 

でも、海外の人と仕事をする場合、
日本人感覚をそのまま持って行くこともできないと、
私は思っています。
なぜなら日本人の仕事の質と、
海外の人の仕事の質では、
時に大きな差があることもあるからです。

日本の人は、いつでも、いい仕事、いいサービスを
受け取れるのが、当たり前と思っています。
でもそれ、世界の標準ではないと思うのです。

 

私が今までに世界のあちこちの人と話をしてきて
多分日本と同じくらいの水準なのかな?と思うのは、
ほんの数か国だけでした。(あくまで話からの推測。)

何をとっても、とてもいいサービスを受けるのが
当たり前な日本で、私も育ったので、
アメリカに来た頃は、本当に苦労しました。
自分の中の基準を下げるのが、
こんなにしんどいとは思いませんでした。
日本では当たり前のことが、
アメリカでは、何度も確認しないとダメ、
確認を怠って仕事が進まなければそれは私のせい、
ということを叩き込まれました。

 

「信号は時々止まっているし、
ATMは故障してもそのままだし、
荷物は来ると言っても届かないし、
郵便はやたらと遅いし、
窓は開け閉めが固くて大変だし、
水道は時々止まるし、何なの、この国?
一体どれだけ発展途上な国なの?」と
もう技術にも、正確さにも、ほとほと呆れたものです。

 

(最初にアメリカに来た時は、
ATM機のお札を数える機能もついていませんでした。
2003年のことです。
お金も数えられないなんて、
ATM: automated teller machineって、
呼んでいいわけ?と思っていました。^^)

 

そして病院にかかると、大体 40%くらいの確率で
何かしらの間違いに遭遇します。
払ったのに払えと請求書は届くし、
相手が明らかに間違っているから
保険会社に確認後、電話しているのに、
「私は25年この仕事をやっているから
そんなわけはない」と言い張るし。

 

二重に請求が来た時は、
支払をしたクレジットカードの控えをコピーして郵送。
こういうことがあるから、キャッシュで払うのではなく、
クレジットカードでいつも払うことにしています。
そうすると、カードの請求&レシートで、
二重の証拠になりますから。
でも払ったのに、請求書が届くと、
本当に腹が立ちます。
頭に来るのは、私だけでしょうか?^^;

 

また、請求の手順と請求金額が間違っていると
何度も言ったにもかかわらず、
「25年やっているから間違いがない」と
言い張った女性が勤めるクリニック。
結局、彼らの間違いであることが 2か月後に判明。

ま、とにかくクリニック側の間違いだったことがわかり、
差額の小切手を送るからと言われたのが、
やっと先週のこと。
ちなみに、これは2月14日の診察。
この3ヶ月の間、保険会社、クリニックへ
電話したのは、10回以上。

 

こういう手間暇を考えると、この労力、返してくれる?
といつも言いたくなってしまいます。

なので何かが起こると、
とてもがっかりしたり不快になります。
だって明らかに相手の間違いであったとしても、
それを相手にわからせるために、
私の貴重な時間を使わないといけないわけですから。

 

こういう小さな間違いがたくさんあるので、
アメリカに来た当初は、
「ここはどこの発展途上国?
何で、こんなに間違いだらけ?
なんで決められたこともできないの?」と
全く理解ができませんでした。

 

でもね、こういう国で長い間生活をしていると、
段々とこう思うようになります。
「来ると言ったものが、届かなくて当たり前。」
「間違いは当たり前。」
「確認を怠って、不利益を被ったら、それは自分のせい。」

 

ですから、こういう環境では、
「決められたことを間違いなく、普通にきちんと仕事をする」
ということが、どれだけすごいことか、
わかってもらえます?

たまに、決められた通りに物事が進むと、
「おぉ、やればできるじゃん。すごいすごい。」と
思わず「5」を上げたくなのです。
この感覚、わかります?
子供に「できた、できたね。」と
言っているようなものです。^^

 

というわけで、
「期待通りに普通に物事が進んだ」
「仕事がほぼ完ぺきに予想通りにできた」ということは、
海外では「3」ではなく、「5」になるかと思います。
ま、悪くても「4」でしょう。

間違いがたくさんあったけれど、それでも
どうにか形になって終わったのなら、「3」くらいかと。
日本人なら、間違いなく「2」でしょうね。
下手すると「1」かも。^^;

 

こういういろいろな経験を経た今、
「3」をつけた日本の人と、
海外の「3」では、
大きな感覚の差があるな、と感じています。
で、いろいろと海外の人と話をしたり、
自分自身で旅した経験を基にすると、
『日本の「3」=完璧に仕事を一通りこなした』は、
世界標準とは異なるような気がするのです。
つまり日本人感覚をそのまま応用できる国は、ごくわずか。

 

なので、あのとき
「自分の評価の基準を変えることはできない」
と言った人の気持ちはわかりますけれど、
やっぱり世界標準というものも、
海外の人と仕事をする際には、
考えた方がいいのではないか、と思うのでした。

 

ま、でも海外の人と、いつもやりとりをしている人でない場合、
そこを理解するように!とは強く言えないですけれどね。

でも今日は、一応こういうバックグラウンドの差もある
ということを、日本の皆さんにも理解していただきたいな、
と思って、記事を書いてみました。

 

アメリカ生活の大雑把さを書いた記事は、まだあります。ほほほ。

 

★ アメリカのサービスってこんなもの。

 私が海外で一番苦労したこと。

 

この記事でも、日本のサービスの素晴らしさについて書いています。

海外で生活していくためには。

 

私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、

今に至ったのかの勉強法については、

こちらのPDFにまとめています。

040t

★ 「英語を使えるようになるための学習法」無料プレゼント

 

ダウンロード

ダウンロードはこちらから

 

記事が楽しめましたら、クリックして、応援していただけますと、嬉しいです。

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村

★ iPhone & アンドロイド無料アプリ

絶対話せる!英会話。アメリカから英会話&英語攻略法をお届け。

絶対話せる!英会話。(無料)
アメリカから英会話
&英語攻略法をお届け。

あわせて読みたい

英会話のスマホアプリ、作りました。

「絶対話せる!英会話」無料アプリ ★アメリカ生活の中で、実際に使われている英語表現をお届けしている無料スマホアプリです。11回目以降の音声は、このウェブサイトにて無料で聞くことができます。 こちらからどうぞ。

YouTube – 英語・発音・アメリカ生活

これをしないとあなたは英語が話せない

応援、ありがとうございます。

RETURN TOP
error: Content is protected !!