絶対話せる!英会話

何だかすっきりする本。

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それほど本をたくさん読む人ではないのだが、1ヶ月に2~5冊ほどは本を読む。薄っぺらい本もあれば、1ヶ月経っても読み終わらない難しく分厚い本もあるし、経済書もあれば、歴史ものもあれば、How to本もある。寝る前には本を読まないと落ち着かないので(とは言っても15分くらいで眠ってしまうのだが)、いつも枕元には、本が3、4冊転がっている。私は1冊を真剣に読む人ではなく、その日の気分であちこち読みかけの本を読んでいく。日本で会社員をしていた時代も、いつも鞄の中には本が3冊は入っていた。

そんな私が昨日の夜読み終わった本がこれ。第一章は、男女の関係について。冗談みたいな内容だが、あまりにもスパッと言い切っているので、それはありえないだろう!と思いながらも、ははは、と笑えることが沢山書いてある。

第二章は国際化について。この章はなかなかふむふむと頷くところが多かった。例えば、日本では国際化とは、日本は国際社会とは習慣がちょっと異なるので、自分たちの習慣を国際社会の習慣(グローバルスタンダード)に合わせるということを言うが、アメリカでは、グローバリゼーションは自分たちの基準を世界に広めていくということを指す、と書かれていた。これは本当にその通りなのだが、こうやってあらためて対照的に書いてあると、何でこうなっているんだろう?と興味が沸く。

そして日本は昔から強い国に弱い、と指摘されている。だから外国語と言うと、何でもかんでも今は英語ばかりになってしまっている。すると情報は英語から入ってくるものに限られてしまうようになる。これは大変危険で、作者はこのことを「これが日本人の精神を貧しくしているのだと私は思っています。」と言い切ってしまう。こういう痛快な文章は読んでいて、思わずにんまりとしてしまう。

なぜ英語しかできないと困るかというと、「英語を知っていることで得られる新しい情報、ほかの人は持っていない情報、これが少なさすぎる」と作者は言う。つまりあまりにも英語ばかりなので、それ以外の新しいものに出会うことが少なくなってしまっていると言うのだ。

さらに二ヶ国語しか知らないと(英語と日本語しか知らないと)、英語(文化)の方がすぐれているとか、あるいは逆に日本語(文化)の方がすぐれているとか、どちらかを絶対化してしまう病気になってしまうらしい。私はこれは多かれ少なかれ、二ヶ国語しか分からない人は、経験したことがあると思う。ちなみに私は日本語派。

だからこの病気を克服するためには、更にもう一ヶ国語学んだ方がいいと言う。そうするとそれぞれの言葉を相対的に冷静に見ることができるらしい。英語一筋でやっていてもあまりうまくはならない、もう一つ外国語を学んでいた方が遠回りのようで近道、と作者は力説する。

この本はまるで理論とか裏づけはないのだが、「私はこう思うのよ」「本当なんだから」と次々に突きつけられて、くすくす笑っているうちに、その気にさせられてしまう。でもそうだよな、と誰もが思うところを、うまく突いてくるのだ。ということで、読み終わった後、すっかり「やっぱりもっと言葉は知っておいた方がいいよな」という気にさせられた。

アメリカにいると、英語は話せて当たり前だし、日本語はほとんど役に立たない。こんな自分をよくよく考えてみると、それは英語しか話せないモノリンガルと同じだということになる。しかも未だにブロークンな英語を話していることを考えると、「あれ、私は人並み以下?」ともなる。そういうことに気がつくと、日常生活でやっぱり話せないと困るスペイン語、どうしても読みたい中国語が身の回りに転がっている。英語を突き詰めるよりは、第二外国語への道がいい、と主張されると、そうかも、という気分になった。何だか作者のマジックにかけられたようだ。

ここでは第二章の話ばかり書いてしまったが、本は全編おもしろかった。久しぶりにストレートで飾りのない話をスパッと聞いた感じ。裏づけとかも必要かもしれないが、「そういうことは関係ないのよ、これが本当なんだから」という作者の主張の意気込みに惚れました。潔さにすっきりする本だと思う。

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