ウェイトレスの立ち仕事が思ったよりも運動不足の私を直撃している。寝る前には足全体がほてる上、足の裏と足首がとても痛い。あぁ、誰かにマッサージでもしてもらいたい。せめて按摩器。相当毎日へたっているらしく、いつもより多く寝てもまだ眠い。
そんな中、来週の土曜日は12時から9時まで働いてください、と言われてしまった。働きたくないのだが、「kbtさんが働かないと、もう一人のXXXさん(私の友人)の負担が重くなりますから。」とオーナーの奥さん(韓国人)に言われてしまった。こう言われると確かに断れない。何だか上手く日本人性質を利用された感じだ。
新しい店になってから、何だかとても疲れやすい。お店が場所を移転し、4倍くらいの広さになったのだ。鉄板コーナー、寿司カウンター、そしてテーブル席と3セクションに分かれているので、動き回るスペースが増えた。何だか前よりも気を配る場所が増えたので、疲れるんだなぁ、これが。私の友人も前よりずっと疲れると言っている。
もう一つ疲れる原因としては、変な着物を着せられていること。一見着物に見えるが、着物とは呼べない変な代物で2ピースなのだ。上下がバラバラの作りになっているので、動くたびにどんどん着崩れてくる。そして脇が開いていない上、生地が化繊なので、メチャメチャ暑い。着物なので、蟹股で歩くわけにもいかず、そのせいで足首が痛くなってきている。私は小さい頃にバレエをやっていたせいで、足は思い切り蟹股の人。だから内股でたくさん歩き回ると、慣れない動きで足首を痛めるらしい。ま、アメリカ人に足の向きなんてどうせ分からないだろうけれど、やはり蟹股で着物は美しくない。
このように条件が悪くなったにも関わらず、チップは以前の60%ほどになってしまった。私が働いているレストランは、チップをキッチンスタッフも全て含めて全人数で割ることになっている。今回鉄板なんて余分なものが増えたせいで、鉄板シェフが3人増え、ホール担当マネージャも増え、結果として「割る頭数」が増えた。なので、チップの金額が減ったのだ。はっきり言ってウェイトレスのお給料はチップ次第なので、これにはとても困る。毎回15~25ドル近く少ないのだ。「もう少しすれば、鉄板があることも知れ渡りますので、それまで辛抱してください。」とオーナーの奥さんには言われるものの、貧乏人には結構な金額。別のバイトを探そうかな、とちょっと考えたりもする。
もちろんたまには嬉しいこともある。昨日は女性の一人客(東南アジア系の女性)と時々話をし、にこにこしていたところ、「お釣りは取っておいてね。」と肩をぽんぽんと叩かれチップをいただいた。見たところ、10ドルもチップを置いていってくれた。太っ腹である、そんなに食べていないのに。皆で割ってしまうチップだが、自分が接したお客さんにそんなにらえるとちょっと嬉しい。
しかーしこういう少しの嬉しいことだけで、このチップの減り具合は埋め合わせができない。ウェイトレス仲間はいい友人だし、全てのことに慣れているこのお店なのだが、入ってくるお金がそんなに変わると、やっぱり考えてしまう。何せ最低賃金で働いているのだ。CAの最低賃金は$6.75。チップがあるから、時給$13以上にはなっていたのだが、これがそんなに減ってしまうと死活問題だ。
とりあえず8月はできると言ってしまったので、仕方がない。働き続けよう。夏休みの稼げるうちに稼いでおかないと、秋からの生活が苦しくなる。