今アメリカでは脚本家たちの協会がストライキをしている。ニュースで見て、へぇそうなんだ、と思っていただけだったのだが、意外なところで私にも余波が来た。
それはレストランがとても暇になってしまったこと。昨晩は金曜の夜にも関わらず、いまだかつて経験したことのないほどのお客さんの数の少なさ。確かにビバリーヒルズ辺りはエンターテイメント業界で働く人がとても多い。そしてその人たちが脚本がないことにより、全ての仕事が進まないらしい。
何でもドラマなどは、多少は脚本のストックがあったようで、少しの間はその脚本でどうにか持つそうだが、一番大変なのはトークショーの司会者たちだと聞いた。私はああいうトークショーはあらすじは決まっていても、後はその場の雰囲気で会話をしているのかと思っていたのだが、どうも違うらしい。ああいうトーク番組にも脚本があるとのこと。「なーんだ、決まっていたことを楽しそうに話していただけなのか。」と思うと妙にがっかり。何だか裏切られたような気分だ。トークショー関係者は脚本がないと全く仕事ができないので、ストライキを行っている人たちへせっせと差し入れをしていると聞いた。(本当だかどうだかは分からない。あくまでお店に来るお客さんからマネージャが聞いた話。)
一方ドラマは新しい分が製作できなくなったら、再放送でしのぐそうだ。
今回のストライキは20年ぶりらしい。前回は22週間続いたと聞いた。今度のストライキはいつまで続くのだろう。実際にストライキをしている人からマネージャが聞いたらしいが、今のところいつまで続くのか、どういう交渉を経て終わりになるのか、全く見当がついていないらしい。22週間も続いたら、エンターテイメント業界全体が相当なダメージだな。ついでに私の生活にも響くかも。こんなにお客さんが少なかったら、チップが相当減るのは間違いがない。
しかしそれほど業界全体に打撃を与えることになっても、実行に移したということは、相当脚本家の人たちも今まで我慢していたに違いない。確かに20年前と違って、今はネットが普及し、簡単にコピーができてしまう時代。そう考えると、目に見える収益と見えないところで勝手に普及してしまっているが故に損をしている部分があるのは確かだろう。
ストライキはいつまで続くのだろうか。今日もお店は暇だろうか。
それでは仕事に行ってきます。今日の様子は後ほど報告させていただきます。