私はアメリカに来て以来、相当な倹約の日々を送っている。多分日本にいる同世代の人と比較をしたら、同世代で最も出費が少ない人に選ばれてしまうのではないか、と自分で思うほどだ。外出先で飲み物、食べ物は買わない(重いが、常にコーヒーと水と何らかの食べ物を家から持参)、外食はしない(安いファーストフードでさえ立ち寄らない)、必要以上のものを買わない、と徹底した倹約振りで2年半、コミカレ生活を送った。多分若いときに買っていた洋服一枚の値段で、1ヶ月の生活費全てをカバーしていたと思う。(私も若いころはお金を使っていた。)
トランスファー後ファイナンシャルエイドをもらえることになり、生活費まで補助をしてもらえることになったので、なおかつ仕事を二つをするようになったので(大して働いてはいないが)、どうにか人並みの生活が送れるようになった。しかし外国で一人身、何かあったときにお金が全く手元にない場合困る。そのため貯金を少しでも増やすため、実際の倹約生活はあまり変わっていない。それでもトランスファー後は少しは余裕ができたので、週に1度くらいはコーヒーを買ったり、学校でお昼を買ったりするようになった。
そんなに徹底して支出を抑えている私が、昨日の日曜日は散財した。たまにお金を使うと気持ちがいい。マッサージへ行き、高級レストランでワインを飲んでステーキを食べ、ついでにストリップまで見に行ったのだ。もしこれが日本でだったら、目の飛び出るような金額になりそうだが、アメリカではそこまでは高くはならない。40ドルのマッサージ+チップ、レストランでは60+チップ、ストリップの入場料は20ドル。チップを入れても合計でも150ドルくらいだ。しかし日々の倹約生活を考えると、これはものすごい出費である。
が、たまにお金を使うと気持ちがいい。
タイマッサージはLAではかなり安い方だと思う。1時間で40ドル、しかもかなりしっかりとマッサージをしてくれる。ステーキ屋は高級なお店だったので、とまっている車は高級車ばかりだった。しかしワインをボトルで頼んでも一人60ドルほど。お店の雰囲気を考えると、日本では考えられない安さだと思う。
そしてストリップ。一度行ってみたかったのだ。クラスメートの男の子たちが時々行っていたので、連れて行ってもらおうと前から思っていたのだった。ストリップを見たのは人生において初めての経験なので、比較のしようがないが、アメリカのストリップはとてもキレイだと思った。何せ踊り子(10人以上いたが)が皆かわいい。スタイルもよかった。(日本人感覚からすると、ちょっとお腹はぽっこりしてはいたが。)映画で見るような想像通りの場所だった。ポールがあって、それを使って踊るのだ。でもあれによじ登ったり、曲芸のようなこともしてくれるので、体力と多少の運動神経が必要だな、と思った。昨晩は日曜の夜だったせいか、お客は私と友人たち、そして目の前に男女のカップル、単独の男の人4人しかいなかった。従業員の数の方が圧倒的に多かった。
ストリップは初めてだが、以前ラスベガスで上半身だけがヌードのショーを見たことはある。ショーもきれいだな、と思ったが、ストリップの女性たちもきれいだった。ま、もう行くことはないとは思うが(一度見てみたかっただけなので)、意外に楽しかった。あ、そうそう、お店の入り口(お金を払うところ)には、日本語と韓国語で「当店はハリウッドスターも来るほどのお店です。どうぞお楽しみください。」などというようなことが、かなりデカデカと書かれていた。日本人と韓国人のお客が多いということだな。
さ、散財した後は、また今日からは倹約生活。今日もしっかりとコーヒー、水、サンドイッチを持参した。