車の保険を更新した。今まで使っていた保険会社で、そのまま更新することにした。この会社は昨年見積もりを取り寄せた会社の中で一番安かった。そして今回も実は一番安かった。(ここから先、話を分かりやすくするため、会社名をMとする。)
しかしこのM保険会社、契約から半年経ったときに(半年ごとの契約のため)お知らせもなく保険料が勝手に上げられた請求書が送付されてきた。そのため何となくその会社に対して不信感を持っていた。そして去年引っ越すことを伝えたところ、毎月9ドル値上がりすると言われた。
そのため、今回保険が切れるにあたり、前に入っていた保険会社に連絡を取り(A保険会社とする)、住所変更を伝えて見積もりを出してもらった。M保険会社には引っ越した際に毎月9ドル高くなると言われていたので、もっと安いところはないかと探していたのだ。そうして見積もりを新しくもらったところ、M保険会社の見積もりよりも安かった。そのためA保険会社で契約をしようと思った。しかしメールでみた見積もり書、住所変更を伝えたにも関わらず前の住所で見積もりが出されていた。
(心の声 :またか、アメリカ人のこの仕事ぶり…。新しい住所、言っただろうが!)
そのため直接担当者に電話をかけ、どれくらい保険料が変わるかを調べてもらった。担当者も「そんなに前のところと離れていないんだよね。じゃ、多分そんなに変わらないと思うよ。ちょっと今PCが固まっちゃったから、5分後くらいにまた電話するよ。」と明るい口調だった。ところが、その10分後、「いやー、実はね…、何と160ドルも年間で上がってしまうらしんだ。」と気分が重そうな声で言う。
何でM保険会社といい、A保険会社といい、この5kmほどの距離の差でそんなに100ドル、または160ドルも違ってしまうのか、とても納得がいかなかったのだが、ま、仕方がない。結局今までと同様、M保険会社で落ち着くことにした。
前に住んでいたところとそれほど離れていないのに、どうしてそんなに保険料が違ってしまうんだろう?と、その後数日ほど考えていた。「今のところの方が治安だっていいのに、何だか納得がいかないんだよね。」と友人に話したところ、こういう返事が返ってきた。
「それはね、今住んでいるところの方が、高級車が多いからだよ。路上駐車を見てごらん。絶対に前のところと車の質が違うから。kbtの車がそういう車にぶつけたら修理代が高くつくから保険料が高いんだよ。」と。
そう言われてみたので、路上駐車をしている車を見てみたところ、確かにその通りだった。路上駐車だというのに、Lexus も BMW もある。私のようにへこんでも修理をしていない車はほとんどない。極めつけは2ブロックほど歩いたところには何とランボルギーニまで停まっていた。いや、確かにランボルギーニにぶつけてしまったら、どうしたらいいのだか…。
前のアパートの周りでは、「よくこの車動くよなー。」とか「ここまで廃車寸前の車に乗らなくってもいいのに。」とか思う車も時々停まっていたが、今のアパート付近の路上駐車の車の中では、間違いなく私の車が一番ボロだ。
なるほど、保険料の値上がりはこういうことだったのか、と納得した。日本では保険料が高くなるのは、交通量の多い地域に住んだときだけだろうと思っていたのだが、アメリカでは近所の車のレベルによっても(つまり金持ちが多く住む地域か、貧乏人が住む地域かによって)保険料は変わってくるのだと初めて知った。もちろん交通量のせいもあるが。昨年田舎町からLAへ出てきたときもかなりの値上がりだった。
ま、とにかくどんな車であっても、ぶつけないように気をつけて運転するようにしよう。