ついにGMが破産法を申請したそうで。もう日にちの問題なのは、ここ数週間の動きで想像ができていたが、本当にそうなると、それはそれでやはり大きなできごと。何せアメリカの大事な大事な車産業のトップだった会社が潰れるということは、それなりにアメリカ人の受けるショックや影響も大きい。
しかし私の数人の友人は、これはGMの計画通りの行動だ、と言う。つまり破産法が適用になれば(あるいは破産となる見込みが強まってくれれば)、アメリカの自動車産業を苦しめていた手厚い労働者(元労働者)への保障が減るし、ユニオンの力が弱まってくれれば工場も海外へ移転しやすくなる。つまり負の原因となっていたものを、破産法という名の下でバッサリと切り捨ててしまおうというのが、元々のGMの戦略だったと言うのである。GMはトップ企業だったので、これらのものを捨てたくても、今まではアメリカ社会が許さなかった。しかし破産法の下でなら、これらの責任を投げ捨てても、世間は「仕方がないよね。」という目で見てくれると言うのである。私には事の真偽は分からないが、やけに説得力がある話だ。
今日は今朝からペーパーのOutlineを作るのに必死だったため、まだTVも付けていない。これから夕食でも食べながら、アメリカがどのような反応をしているか、観察してみようと思う。報告はまた後日。