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メキシコ旅行記 (その3)

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 ←美術館の中にある傘のようなオブジェクト。
上から水が降っている。この中庭の周りに博物館のそれぞれの展示室がある。

<12月23日(水)更につづき>

チャペルテック城の後は、道路を渡りNational Museum of Anthropology(国立人類学博物館)へ向かった。
http://www.mna.inah.gob.mx/muna/mna_ing/main.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Museo_Nacional_de_Antropolog%C3%ADa

ここは広い。端から端まできちんと見たら、おそらく一日はかかってしまう。私は3時間ほどしか時間がなかったため、かなり飛ばして見たのだが、それでも3分の1ほど見ただけで3時間は終了してしまった。Anthropologyの博物館なので、歴史が好きな人にはとてもツボにはまる場所である。私は子供の頃から古代文明に熱い思いを持っていたので、とてもわくわくしながら一つ一つを眺めていった。

博物館は12の展示場に分かれていて、それぞれに2階部分がある。2階は時間がないときには見なくていいと言う、かつてこの博物館で働いていたメキシコ人に案内されて、博物館を回った。(*メキシコは学費が大学まで無料なので、その代わりに1000時間の社会奉仕が義務付けられているとのこと。案内してくれた人は、社会奉仕として高校生のときにこの博物館で働き、そのときにガイドの資格も取ったとのこと。)

12の展示室の中で、私が特に見ておもしろいと思ったのは、5. Teotihuacan, 7. Mexica (英語のガイド地図にはAztecと書かれているが、メキシコ人用の地図にはMexicaと書かれている。), 8. Culturas de Oaxaca, & 10. Mayaである。

見ていくうちに気が付くのだが、メキシコの文明と歴史は統合された流れがあるわけではなく、文明ごとに「一つが栄え、そして滅びていく」が繰り返されてきたようだ。日本のように、「一つの時代が終わり、その流れ・続きとして新しい時代が始まる」というような歴史をメキシコは持たない。常に同時進行で別々の文明があちこちに点在していた。私はメキシコの文明は、マヤ (Maya) やアステカ (Azteca) が多少頭に入っている程度。そしてかろうじて知っていたのは、オルメカ (Olmeca) とミステカ (Mixteca) くらい。メキシコの全体的な歴史などはまるで分かっていない。そのため展示を見ているうちに、どの時代の、どういう文明なのか、段々と頭の中がごちゃごちゃになってきた。

あまり深く考えなければいいのだが、私は頭の中を整理しないと、そこからの思考や考察がそこで止まってしまう。しかし丁寧にメキシコの歴史を教えてくれたガイドさんのおかげで少しずつ糸がほどけてきた。

折角なので、帰ってきてから更に家庭学習したことも含めて、メキシコの歴史についてこれから少し書いてみようと思う。

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