「How many years are you?」 この間5歳半の子供に聞かれた言葉。どうやら私の年齢が聞きたかったらしい。しかしニュアンスは伝わる。私にこう聞いた子供は、5歳になるまでは、スペイン語と更に別の言語が第一言語だったので、実は英語が一番苦手。そしてスペイン語では「Cuantos años tienes?」と年齢を聞くので、こちらの言葉に引っ張られたのかもしれない。(スペイン語をそのまま訳すと、"How many years do you have?")
惜しい、とは思ったものの、実はこれの方が「How old are you?」よりも失礼ではないと思ったのは私だけだろうか。なぜなら英語をそのままどうにか直訳すると、「どれくらい年をとっているの?」になってしまうわけで、それなら「どれくらいの年なの?」と聞いたほうが年を取っているということを強調しなくて済むような気がしたからだ。普段は表現として覚えてしまっている言葉も、時々子供の間違いには深く考えさせられる。
それにしても、これくらいの子供は言葉づかいがおもしろい。日本人が間違うことは、ネイティブの子供も間違えていることも多い。そういうことに気づくたび、人はたとえ言葉が違っても言葉を学ぶ感覚は共通なのだな、と納得してしまう。