今私の後ろで流れている放送。迷い人のお知らせである。これは行方不明になっている老人がいますので、それらしい人を見かけたら連絡してください、と皆様にお願いする放送である。その放送が、今、私の笑いのツボに入り、声を上げてゲラゲラと笑ってしまった。それは、
「今日、午後2時頃、XXに住む78歳の○△□さんが自宅を出たまま行方不明になっております。服装はいろいろな縞模様のシャツ。身長は147cm、体形は小太り。…」
「こ、小太り…?」予期していなかった言葉なので、吹き出してしまった。あー、予想外のことで大笑いしてしまった。放送自体が無機質で丁寧に読み上げられるので、何だかそこだけ言葉が浮いていた。
それにしても東京のアパートに住んでいたときはこの手の放送はなかったのだが、ここ「さいたま」ではよく聞く。さいたまの老人は東京の老人よりも徘徊する人が多いのだろうか。
真面目な放送内容なので笑ってしまうなんて不謹慎だが、ついうっかり笑ってしまった。