土曜日、友人と飲み、知り合いのバンドが練習しているスタジオへ遊びに行った。勝手にスタジオへ入っていったところ、「あれ?ドラムたたくの?」と言われ(ドラマーが休みだった)、酔っ払いついでにたたいてみた。恐らく9年ぶりか?体力不足で1曲も、もたん。太ももがつりそうだった。10cmの高さのサンダルでバスドラは無理があったようだ。家に帰ったら、足の裏でマメがつぶれていた。結局、最後は足が全く動かず、右手一本で単なるメトロノームになった。
練習後、彼らとアメリカの話をしていたところ、ふいにインディアンの話になった。ギターの彼はインディアン(今はネイティブアメリカンと呼ぶべきか)に詳しい。カレー屋をやっているのだが、その店の名も「いんでぃ庵」と言う。
http://www.asteion.co.jp/indian/
その彼が「白人嘘つく。インディアン嘘つかないというのは有名な話だよな。」とぽつり。「そうか、そういう意味だったのか。」と気づいた。大昔、何かのCMで「インディアン、ウソつかない。」という台詞があった。あまりに小さかったので、意味なんて考えることもなく、ただそういうフレーズなのかと思っていた。しかもそんなセリフ、とっくに忘れていた。
その後、父に聞いたところによると、そのセリフは何でも昔の西部劇映画の中でインディアンが言う決まり文句だったらしい。散々ウソをつく白人に対して、言い放った言葉だったわけだ。もちろん映画なので、本当にインディアンが言ったとは思えないが、実は深い意味があったのか。
歴史の授業で、インディアンに対する白人の極悪非道な話を沢山読まされた。勝手に法律を作り(the Fort Laramie Treaty of 1851など)、追い出し、そこに金が見つかれば、また追い出し、約束していた土地は渡さない。無抵抗な人への大虐殺(1864のSand Creek Massacreなど)。勝手にアメリカナイズする法律(the Dawes Severalty Act of 1887)を作ってみたり、儀式(the Ghost Dance)を止めさせたり、よくここまでできると呆れるほどである。文化を大切にする心は当時のアメリカ人にはなかったのだろうか?そんなに力で全てを制圧して、現世だけのお金を得て幸せだったのだろうか?(あ、これは今のアメリカに対しても言えそうだ。)
考えるべきことは周りに転がっているのに、私は今までひょっとして、とてつもなく無知だったのかもしれない。