絶対話せる!英会話

人口と環境。

この記事は3分で読めます

今日のGeographyの授業はゲストスピーカー(二人)がやって来た。テーマは人口と環境問題で、これらに対する一般の人の意識を上げるために行動しているらしい。これは私が取っているもう一つのGeographyのクラスの授業内容でもある。(もう一つのクラスは、Population & Natural Resources。) 本当に人口増加と環境問題は切り離して考えることができないものらしい。

最近はいやになるほど世界中の悲惨な話ばかりを毎日聞いている。私たちのように自由に食べ物が手にでき、自由に水が飲め、自由に行動ができ、自由に将来が選べる人たちは世界で20%ほどしかいない。その他の国の人は何らかの形で自由を虐げられているとのこと。

それにしても人口問題がこれほど深刻だったとは、最近になるまで知らなかった。もちろん発展途上国で人の数が増えすぎて、食糧不足や水不足、さらに貧困を促す要素になるということはぼんやりとは理解していたが、人口が増えると、どれだけの影響が世界に広がるのかということについては全く無知だった。

このまま発展途上国での人口増加に歯止めがかからないと、明らかに一部の地域では食糧不足となるようだ。先日のもう一つの授業では、教授が「昨日だけで20,000人が貧困のせいで亡くなった。昨日だけで8,000人の子供がマラリアで亡くなった。昨日だけで。」ということから授業を始めた。貧しさにより、たった一日だけでそれほどの人が亡くなっているとしたら、発展途上国でこれ以上人口が増えてしまったら、どうなってしまうのだろう。人口は増え続けているが、ほとんどの人口増加は発展途上国が貢献し続けている。一方先進国では人口数を保つレベルよりも出生率が少ないので、人口は減りつつある。

また更に先学期に取った別のGeographyの授業でも、人口増加により発展途上国で開発が進み、それにより自然のサイクルが壊され、かえって以前よりも貧しい状態になってしまったことも学んだ。これは知識がないことにより、Carrying capacityを超えて周りの環境を使い尽くしてしまい、そして以前のように作物や環境が元の状態へ戻らなくなってしまったということである。

貧しい地域で人が増えてしまうことにはいくつか理由があるらしい。前に書いたとは思うが、老後の保障がないため、子供に面倒を見てもらうしかない。子供の致死率が高いため、沢山の子供を産んで子供を保険とせざるを得ない。子供は労働力にもなる。そして病気により致死率の高い地域は、若い人数が多いため(子供を産むことのできる年齢の人が多いので)ますます子供が増えてしまう。しかしそうやって子供が増えていくことにより、結果的には自然破壊へとつながり、必要な食料も手に入らなる、ということが今心配されていることらしい。

一方で実は穀物の値段は最近まで下がり続けており、先進国では減反政策が行われ、先進国の農家にとって穀物を生産するインセンティブは下がっている。その上価格が下がったため、発展途上国であっても購入する方が生産するよりも安く、そこでも更に穀物の生産を減らしているとのこと。一方では貧しくて食べるのも困る人がいるのに、一方では生産を減らす努力をしている。一方では知識がないため、女性の立場が弱いため、将来の保障のため、人口が増え続けている国があるのに、その一方では人が減り続けて困っている国もある。教授はこれをParadoxと呼んでいる。世の中は本当に不公平だ。

今日のレクチャーでは、人口問題解消のための方法として以下のことが言われていた。
1. Increase access to health care
2. Equal rights to own and manage assets, including property
3. Increase literacy & access to education
Literacy(文字が読めること)と出生率低下はかなり強い関係があるとのこと。
4. Increased investment in sustainable development
5. Relieve poverty & reduce over consumption

どれも気を長く持たないと解決できない方法ばかりである。ただ私が以前ペーパーでも取り上げたように、文字を読めるように女性を教育すると、かなりの出生率低下につながることは、統計から見ると本当らしい。教育は社会が落ち着いてさえいれば、一番最初に解決できそうな問題のような気がする。

今日のゲストスピーカーは、「あなたたち若い世代にどう行動するか考えて欲しい。」と強いメッセージを残していった。確かにこれから先の世界のことは、私の周りにいた若い人たちがどう行動するか次第で変わっていくのだろう。遠くのことと考えずに、何かできることから行動していかないと、貧しさゆえに毎日20,000人死んでいく人の数が更に増えてしまうかもしれない。環境が改善しないと、毎日8,000人マラリアで死んでいく子供の数ももっと増えてしまうかもしれない。

先日授業で隣だった男性(30代半ばのクラスメート)が最近Literacyを上げるためのNPOを立ち上げたと言っていた。彼の活動はここLAだけだが、まずはできるところから行動を始めようと思っているとのこと。彼のような人が増えてくれると将来にも希望が持てるかもしれない。

今日のゲストスピーカーのウェブサイトはこちらです。
http://www.sierraclub.org/population/ 

あわせて読みたい

  1. The Merchant of Venice

    2007年1月28日0:00

  2. Biogeography。

    2007年11月1日6:17

  3. Final exam一つ終了。

    2007年2月8日0:00

  4. 生理学。

    2008年2月17日4:17

英会話のスマホアプリ、作りました。

「絶対話せる!英会話」無料アプリ ★アメリカ生活の中で、実際に使われている英語表現をお届けしている無料スマホアプリです。11回目以降の音声は、このウェブサイトにて無料で聞くことができます。 こちらからどうぞ。

YouTube – 英語・発音・アメリカ生活

これをしないとあなたは英語が話せない

応援、ありがとうございます。

RETURN TOP
error: Content is protected !!