今日は学校で催されている
Sustainability Fairへ行き、
授業に出るまでは気分はよかった。
が、授業中のクラスメートの一言で、
実は今はかなり気分を害された。
別に私に向かって
言われた発言ではなかったのだが、
彼女がそう言ったときに、
実はその隣に座っていた彼女を
引っ叩きたい衝動に駆られたほど
気分を悪くさせられた。
今日の授業は、
国連についてのディスカッションだった。
本を一冊読まされ、
その内容に関連して、教授が、
「今の国連の問題は何だと思う?」
と質問した。
皆いろいろと発言する。
私も発言して、
そのときにアメリカが国連決議を無視して
イラクを攻撃したときのことにも触れた。
その後しばらくいろいろと話は進み、
国連がどこまで “世界の中で唯一の
全ての国が参加する公の場” として
世界平和と安全に貢献できるか、
またはできないか、
できないとしたら、
その問題は何かという話になった。
そこで教授がまた、
アメリカが国連決議を
ないがしろにして先走って攻撃した、
ということに触れた。
するとその私の横に座っていた彼女は、
「Doesn’t matter!」と
激しく吐き捨てた。
教授は穏やかに、
「いや、これはmatter だよ。
なぜならもしそこで(Security Councilで)承認が
得られていないとしたら、
他の国からの協力が得られずに、
その結果事態が長引いてしまうことだって考えられる。」
実際そうなってますね。
私は別に国連の言うことは絶対だとか、
正しいといか言うつもりは全くない。
ただ勝手に戦争を始めて、
他の国の同意はどうでもいい、
と言い放つことができる
その彼女の態度に頭に来た。
何にせよ、彼女の発言は軽はずみだったと思う。
戦争を勝手に初めて、他の国のことを
人の国を武力で攻撃すると言うことが、
もう少しどういう結果を引き起こすか考えてから
発言してもらいたいと思う。
アメリカは自国の都合に合わせて
世界中で戦争を起こしたり
(イラクやアフガニスタン
(この頃はアメリカ政府は
アルカイダに武器を売っていた)
内戦 (コロンビア)やクーデター(チリ)を
支援したりしてきたが、
その結果については
どう考えているのだろうか?
戦争を起こせば、
そこに住んでいる人たちの生活は
めちゃくちゃに壊される。
一般人は家も失うだろうし、
多くの人が命をなくす。
町の機能は成り立たなくなり、
インフラはずたずたにされるだろう。
そこから立ち直るのがどれほど大変なのか、
分かっているのだろうか。
特に途上国に向けての戦闘は、
多くの難民を生み出す。
難民キャンプの衛生状態は
劣悪であることが多く、
そこが伝染病の発生源となる。
少し考えれば悲惨なことばかりが、
戦争の後には残されるということを、
彼女は分かっているのだろうか。
こういうことを考えずに、
大量破壊兵器を持っている、
と勝手に決めつけ、攻撃をしかけ、
今はその後始末に苦しんでいるアメリカ。
結局それらの兵器は見つからなかった。
そのときの根拠のなかった攻撃を
正当化できなくても、
他の国が反対していても、
どうも私のクラスメートは構わないらしい。
とにかく彼女の発言で、
私は一瞬にしてかなり気分を害された。
数時間経った今でも気分が悪い。
アメリカには軍隊を賛美する文化があって、
軍隊にいたというと
それなりの尊敬をされるようだが、
私としては平和活動以外に従事したとなると、
申し訳ないが
「それは殺戮行為と何ら変わらない」と思っている。
世の中には力と力で解決しないとならないことが
あるかもしれないことも理解はしているが、
それでも力と力の解決は
根本的な解決につながることはあまりない。
大抵の場合、攻撃すれば攻撃が戻ってくるだけだ。
それを力でねじ伏せるのは、
不可能に近いと思う。
少し前に2か月ほど
ホームステイをしていたときのこと。
そこの家のお父さんが(元軍人)が
湾岸戦争が始まったニュースに
大喜びをしていたことを思い出す。
何でそんなに戦争が嬉しいのか、
私にはちっとも理解ができなかった。
アメリカという国は、こういう人たちが、
新しく生まれた人たちに
「戦う必然性と正当性」を教え続け、
国が存在する限り
戦い続ける国なのかもしれない。
それにしても、憎々しげに
「知るかよ。」と言い放った彼女。
発言を聞いて本当に気分を害された。
彼女はアメリカがよければ、
他の国のことはどうでもいいらしい。
将来は弁護士になると言っているが、
相手のことは考えないそのキャラ、
ここではさぞかし腕のいい弁護士になれるだろう。
※ 後日談:
この日はかなり怒っていたようです。^^;
でも「matter」の使い方を学ぶのに、
いい記事となりました。
私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、
今に至ったのかの勉強法については、
こちらのPDFにまとめています。
ダウンロードはこちらから。