絶対話せる!英会話

340. 「空気を読む」は英語で何て言う?

この記事は4分で読めます

一昨日、英語で「空気が読めない人]を、
英語でどう言うかについて書いてみました。

今度は「空気を読む」というのは、

どう言い表すことができるか、

考えてみたいと思います。

 

で、二人で絞り出した英語はこうでした。

 

「空気を読む」にあたる英語は、
read between the lines」と、
おとといも書いた 「take a hint」が

近いのではないかと思いました。

 

日本語の「空気を読む」は、

「場の空気を読む」ということで、

流れやその場の雰囲気に合わせた行動や発言を

することが求められています。ただ、

そういう日本独特の「場の空気を察する」

「空気を読む文化」「あうんの呼吸」 みたいのは、

西洋文化の中にはほとんどないような気がします。

 

なので、なかなかしっくり来る英語を

探すのは結構難しいと思います。もちろん、

おとといの例のように、明らかに

「ちょっとは周りの人のことを考えなさい」

みたいな場面は、西洋文化でもあります。

 

ただ私が思うに、日本語の「空気を読む」 は、

日本社会独自の「和」「皆は同じ」 という感覚が、

根底にあって、その上で成り立っている言葉のような気がしています。

 

空気が読めない人、動向が掴めない人は、

一昨日書いた「She is in her own world.

などでいいと思うのですが、

元々の「空気を読む」 と言う言葉を

英語で言い表すのは、難しいなーと、

友人と話していて思いました。

 

日本文化って、西洋文化からかなり異なっています。

大きくアジア文化と捉えると、確かに

アジア人同士では似たところも多いのですが、

それでもやっぱり日本文化は、簡単に上手く

言葉だけでは説明できないことが多いのでした。

 

◆ さて、そういう中で、完璧ではないものの、
一応「空気を読む」 という表現に

該当するのではないかと思われる
read between the lines」を紹介します。

 

英英辞典で調べてみると、
「直接書かれたり、

言われたりされていないことでも、
 その意味を見つけること」
「言われたことでなくても

その意味を見つけたり探したりすること」。

 

アメリカ人大学英語講師に聞いてみましたところ、

 

「これは実際に書かれたり言われたりしなくても、

何かを理解すること。

書かれていることに使われる場合もあるし、

会話からそういうことを察する場合にも使われる。

また会話では、一方が何かを隠していて、

相手がその隠されていることを察するときに

使われることもあるし、書き言葉では

作者が何かしら手掛かりを残していて、

それらを拾って察することも含まれる。

それは「foreshadowing (物語の) 伏線」と

言われるテクニックで、ミステリー本などがそうなる。」

 

と言っていました。つまり、

 

・会話でも、書き言葉でも、使われる。

・意図的に隠そうとしているものを察する場合、

・意図的に手がかりが残されているものを察する場合、

どちらにも使われる、ということのようです。

 

英英辞典にはこういう例が出ていました。

こんな感じで、使われます。

 

Reading between the lines, I think she needs money.

 

というように、相手が言ったことなどから、

「今までの発言から察すると」 みたいな感じです。

 

アメリカ人英語講師に会話例を書いてもらいました。

AさんとBさん、二人の会話です。

 

Aさん:The CEO looks really worried.

Bさん:He’s  looked like that since they had that meeting about the budget.

Aさん:You know, he had me schedule a meeting with a tax lawyer.

Bさん:Humm. I’m reading between the lines here, but I think the company is in financial trouble.

 

Aさん:CEOはとても心配そうに見える。

Bさん:予算の会議をしてから、彼はそう見えるね。

Aさん:あのね、彼は私に、税専門の弁護士との

会議をスケジュールさせたんだ。

Bさん:うーん、ここで状況を考えてみると、

会社は金銭的問題を抱えているのではないかと思う。

 

こういう文を作ってくれました。最後の文で

read between the lines」が使われています。

これは会話やその他の状況から、

空気を読む、周囲の状況を把握する、

というニュアンスで使われています。

 

この会話は、日本語の「空気を読む」よりは、

もう少し相手の真意や意図を深く読もうとする感じですね。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

341.takeahint

◆ そして一昨日も書いた「take a hint」 。
「a hint」 は、答えを見つけるときに
何か助けてくれるような情報、あるいは直接的ではなくも
与えられる情報、という意味です。

 

最初の意味の方は、

日本語にもなっている「ヒント」ですね。
そして、上に挙げた二つ目の意味が、
「take/ get a hint」で、「空気を読む」 になると思います。

 

例えば目の前にいる人が、

時計をチラ見ばかりしていたら、
「あぁこの人、楽しくないんだな。」とか、
「これから何かあるのね、きっと。」とか、
「遠まわしに帰ってほしいと言っているのだな。」とか、
いろいろ想像できますよね。

 

そういうときに、そういう風に

与えられた情報が、「a hint」 です。

 

あなたがそういう態度の人を目の前にしていたら、
きっと心の中で、「わかったわよ。」と思うかもしれません。


それが、

 

★ I can take a hint./ I took a hint.

 

「(あなたの時間を気にする態度から)=情報=ヒントを、
私は受け取ることができる。」

→ 「わかるわよ。わかったわよ。」

 

つまり直接ではないものの、

与えられた情報を得るということです。

 

またアメリカ人英語講師に会話例を作ってもらいました。

上の例と反対で状況を読むことができないお姑さん達の話です。

 

妻:全く、全然変える気配がなかったわね。

私、あくびしたり時計を見たりしていたんだけれど。

夫:I noticed that. I’m afraid mom and dad aren’t very good at taking a hint.

 

「気づいていたよ。あいにく、うちの母と父は

空気を読むのが得意じゃないんだよ。」

 

 

ということで、これは空気が読めない場合の例です。

take a hint」の方が日本語の空気を読むに近いと思います。

 

でも、それでもやはり日本語の広い意味は

カバーしきれないとは思います。日本語では

「空気を読む。察する」という、この言葉だけで

かなりの状況をカバーできますけれども、

英語では、日本語と違って、状況に応じて

その場に合った英語を使い分けないとならなさそうです。

 

日本語と英語の感覚の違いは、言葉そのものだけではなく、

私たちの心構えや思考パターンも違っているからですね。

 

以下の記事も読んでおいてください。日本人の感覚と、西洋圏文化の人の感覚が、異なっていることがわかると思います。

 

世界中で、空気が読める人になろう。 

日本人英語、外国人には意味が分からない。

アメリカ人と「空気が読めない人(KY)」について語る。

 

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