先週からずっと雨が降りっぱなし。しかもかなりの降水量。南カリフォルニアは地中海性気候。そして冬に雨が降り、夏には全く雨が降らないという世界的に見ると珍しい気候に属するらしい。(先学期地学の授業で習った。)1月は冬の中でも最も降水量の多い月だ。(過去の私の3年の経験から。)そんな雨の多い1月に温泉に行こうと前もって計画していた私が間抜けだったのだろう。雨がざーざーと降る中、さすがに温泉は入る気がしない。なので予定を変更した。
土曜日はのんびりと前にいた町に戻り、友達と癒しのマッサージに出かけた。マッサージにはサウナもついていたので、早速入る。スチームのサウナは熱い蒸気がものすごい勢いで噴き出すので、その中では話すのも大変なほど。少しサウナの暑さに慣れてきて落ち着いたな、と思うと、またまた新たに蒸気が噴き出す。この後シャワーを浴びたら、手で軽くこすっただけで垢がポロポロと落ちてきた。こんなに余分なものが体についていたのね、と驚く。
マッサージは30分。強くお願いします、とマッサージ師さんに伝え、結構ゴリゴリとマッサージしてもらった。(中国整体マッサージほどではないが)終わった後は、はーすっきり、と言った感じ。久しぶりに体が軽くなったような気がした。
そして昨日、日曜日。晴れていたかと思えば、大雨になったり。そんな中サンディエゴまで行って来た。サンディエゴはSea World&キャンプで一度行ったことがあるが、街中は一度も入ったことがなかった。昨日の目的は航空母艦ミッドウェイに行くことだった。(ちなみに駐車場代は7ドルで、入場料は学生が10ドルだった。)
空母の中は何となく古い匂いが全体的に漂う。(と言うか、少しクサイ。)ヘッドフォンがタダで借りられるので、私は日本語を借りる。(英語、スペイン語、日本語、確か後2ヶ国語ほどあった。)ヘッドフォンを頭にはめ、てくてくと館内ツアーを始めた。
寝室、ボイラー室、金属加工室、エンジンがある部屋、食堂、郵便局、洗濯室、救急室、手術室などなど生活するのに必要なものは全て揃っている。定員は3500人ほどだったらしいが、多いときは4300人ほどが押し込まれたこともあるらしい。こんな窮屈なところで定員オーバーなんて、私は絶対に経験したくないな。しかも下級兵士が寝泊りしていた部屋なんて、3段ベッドがぎっしりと詰め込まれていて酸欠になりそうだ。閉所が苦手な私にとっては、こんな船に乗ってしまったら、気が狂いそうになるだろう。
一通り船の下の部分を見て、さ、地上に出て(飛行機が飛び立つ階)飛行機を見るぞ、と思ったら、すぐに閉鎖されてしまった。まだ飛行機を見始めたばかりだったのに…。何でもまた大雨が来るという情報をキャッチしたらしく、甲板にいた全員が追い出されてしまった。おーい。入場料を半分返せー、とは言ってはいないが、全部見損なった人のためにレシートにはんこを押してくれるサービスをしていた。このハンコ付きのレシートで1週間以内なら、また来ていいということらしい。しかしわざわざ75マイルもドライブして行くようなところ、そんな簡単に行けるわけがない。なので、ま、いつかまた機会があれば。
しかしねぇ、あんなデカイもの、よく作ったものだ。飛行機も含めたら、相当な金額が費やされているのだろうな。ちなみにこのミッドウェイは朝鮮戦争、ベトナム戦争などで活躍したらしい。それにしても戦争を自発的に始めないのなら、あるいは防衛するだけなのなら、これほどの設備は必要がないだろうが、アメリカは戦争を始めたがる国だし、アメリカ人は何でも「自分達が世界一」と思っている人が多いようだから、それでもいいのだろう。しかし世界一の軍事力を保つのは大変だろうな。
そうそう意外だったのは、この空母博物館は戦争に対して立場がニュートラルだったこと。何も戦争に関しては言っていない。私は博物館は、もっとアメリカ中心で、アメリカはこれほどのすごいものを作り、こういう戦争でこれだけのことをした、という内容が多いのかと思っていたのだが、そんなことはなかった。ま、その点はよかったかな。しかし私は大義名分が何であれ、戦争は結局殺人と何ら変わらないと思っているので、戦争のためにこれだけのものを作り続ける神経がよく分からない。
さて、温泉には行きそこなったが、普段とは少し違う週末を過ごすことができたので、ま、よかったかな。さ、LAへ帰らないと。雨の中のフリーウェイドライブはイヤだが、さっさと帰って勉強しないと。