今日はアメリカはVeterans Day。アメリカにいて、私が最も好きでない日と言ってもいい。戦争で亡くなった人を追悼するのはもちろん分かるのだが、軍人だったことに異常に誇りを持ち、それをやたらと賞賛する人たちがいるということが私には分からない。もちろん日本にだって終戦記念日はあるが、戦争に行った人たちを褒め称えたり、軍事活動に従事した人たちを、国を挙げて誇りに思うイベントなどは行われない。一方アメリカでは、この日は軍事活動で亡くなっただけでなく、退役軍人の人たちにも大いに賞賛が寄せられる。
私は極端に言うと、「軍人=軍隊に属している=軍事活動に従事=人を殺す(例えどんなにきれいごとを言っても人殺しは人殺し)」と思っているので、人を殺す活動に従事した人たちを賞賛する人たちの感覚が分からない。国を守るためとか、民主主義を広げるためとか、いろいろと大義名分はついてくるのだが、私から言わせると、「へぇ、自分の国を守るためなら、人は殺していいんだ?随分と勝手な言い分だね。」となる。
アメリカに本当の意味での平和は、国が存在する限りやってこないだろうと、軍賛美を見る度につくづく思う。力を力でねじ伏せられると思っているうちは、アメリカは世界中に敵を作り続けるのだろう。軍事活動はアメリカの国の誇りなのだから、この国はいつまでも変わらない。