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教育のバックグラウンド。

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こんにちは、ゆいたです。

先日の移民の話に関連して、
今日は教育から見た移民の有利さについて書いてみたいと思います。

アメリカ社会は、ご存知かもしれませんが、とても学歴社会です。
大学を出ている、大学院を出ていない、
それによって生涯年収が恐ろしく変わってきます。
給料の天井が日本とは桁違いな国でもありますしね。
学歴と収入の関係を示したものが下の図です。
これはアメリカの国勢調査のデータからまとめられたようです。(※1)

教育と収入

というわけで、どんなに仕事が優秀でも、大学を出ていない人に
オフィスでの昇進は望めません。
アメリカでは大学院を出ている人も多いので、
高卒ですと、教育をあまり受けていない人という扱いになり、
通常はオフィスワークですと、
アシスタントか、秘書に限定されてしまうと思います。

つまり学歴により、仕事のポジションが固定されていて、
それ以上の仕事は手に入らない、それ以下の仕事も手に入らない、
ということになります。

私がよく知っている会社の例をあげてみます。
その会社には、従業員が230人ほどいて、
単純労働者が200人、オフィス職についている人が30人という構成です。
その中で、単純労働についている人は、全員アメリカ人です。
しかもキツイ仕事です。
そして条件の良いオフィスで、仕事をしている人の半分は、移民です。
もちろん移民は全員大卒です。
そしてオフィスの仕事の方が、
はるかにお給料や待遇が良いのはいうまでもありません。
単純にこの比率だけをを見ても、外国人の方が
移民してきた分だけのメリットは得ていると思います。

ま、一例がすべてのケースに当てはまるわけではないですけれどね。
何にせよ、アメリカではこういう風に
教育のバックグラウンドが物を言います。
なぜなら待遇が完全に学歴により決まっており、
得られる仕事も学歴によって変わってくるからです。

アメリカは学歴社会、これを頭において移民の話に移りますね。

上の例のように、移民の人の方がアメリカ人よりも
好待遇を受けることができるのは、合法にやって来た移民の人たちは、
ほとんどの場合、高学歴だからです。
合法にやって来る人たちは、例えどこの国から来る人たちでも、
それなりに自国でお金がある人たちです。
あるいは日本や韓国やヨーロッパの国のように、中流の人たちでも、
自分でお金を貯めてやって来られる人たち。
こういう人たちには、大抵、自国での教育のバックグラウンドがあります。

私が思うに、移民としてやって来るアジア人の教育レベルは高く、
子供の教育にも熱心なんですね。
アジア人全員の成績が良いわけではありませんが、
アジア人が多い地域(韓国人、中国人、日本人などが多い地域)は、
一般的にアメリカの公立学校のレベルも上がると言われるのは
まんざら嘘でもありません。(この話はまた今度。)
アメリカで大学を卒業する割合も、以下の図のように、
全人種の中で一番高いのがアジア人です。(※2)(※3)

人種大学進学率

で一方、一般のアメリカ人の教育レベルは
それほど高くはないということがあります。
(国の中での地域差が大きいので、
全体で見るとレベルが下がってしまいます。)

日本では、田舎の学校に行こうが、都会の学校に行こうが、
教育の機会自体は平等ですよね。
もちろん地域によって差はあるでしょうが、
教えてもらう内容、学校の設備などに、それほど差はないですよね。

でもアメリカでは大有りなんです。先日も書きましたが、
アメリカの公立学校は、その地域のProperty Tax (資産税)が
主な収入源の一つになっています。
その結果、金持ちが多い地域の公立学校は質が高くて、
貧乏人が多い地域の公立学校の教育レベルは低くなるんです。

日本では考えられない話ですよね。
そんなに教育レベルに差があるなんて。
で、そういう貧しい地域で育った人たちは、
教育レベルの高い外国からやってきた人たちに
条件のいい仕事を探す上で、かなうわけがありません。
大学進学率自体が低いのですから当然ですよね。

そしてアメリカにやって来るほとんどの人は、
英語を話すことができます。
外国からやって来る人が、アメリカで使われている言語(英語) を
話せるということは、現地の人が優位性を失うということを意味します。

しかもわざわざアメリカにやって来るのですから、
チャンスを求めてやって来るに決まっていますよね。
つまり外国からやって来る人は、ある程度経済力もあり、
英語も話し、学歴もある、という人の割合が高いわけです。
なので、そういう移民の人たちは、低学歴のアメリカ人よりも
条件のよい仕事につく確率がかなり高くなります。

またたとえ高学歴を持っていなくても、
教育水準の高い国からやって来ますと、私のように追いつくことも可能です。
ある程度の教育を受けて基礎学力のある人なら、英語さえ分かれば、
すぐにアメリカで大卒にはなれると思います。

私はやって来た当時の最終学歴は高卒だったのですが、
日本の公立学校の教育レベルは、アメリカの短大
(通称:コミカレ Community College)に通うには十分でしたので、
その後問題なく大学へ通うことができました。
なぜかと言いますと、こちらのコミカレ の
イントロクラス(入門クラス)では、
中学生レベルのことも完全に理解していない人が多いのです。
もちろん優秀な人もいますが、そういう人はそれほど多くはありません。
なぜかと言うと、そういう人たちはコミカレ(地元の短大)へは来ないで、
優秀な4年制大学へそのまま入学してしまっているからです。

私の感覚ですと、日本で中学校を出た後高校をスキップして、
そのままアメリカのコミカレへ入学したとしても、
英語の問題さえなければ、十分やっていけると思いました。
アメリカのコミカレの授業内容は、
多分日本の高校レベルにあたると思います。

なので日本で教育を受け、ある程度基礎学力がある人にとっては、
アメリカで大学へ行くことは、意外に大変ではないと思いました。
で、そうして大学さえ出れば、あとは学歴社会アメリカで
それなりの仕事を得るというのも、
それほど難しくないのかもしれない、と思っています。
(英語力とステータスの問題は除く。)
なのではじめから高学歴でなくても、日本である程度の成績が
取れる人なら、アメリカでは追いつくことができます。

外国からやって来る人は高学歴であるために競争力がある、
また学歴が最初からなくても、
教育システムのしっかりした国からやって来た人なら、
アメリカでは追いつくことが比較的難しくない、ということです。

どこで生きるにしても、やはり基礎学力は土台ですね。
ある程度の知識と学力はあるに越したことはありません。
で、海外からアメリカにやって来る人たちには、
しっかりと教育を受けてきた人たちが多い。
なので私は、この教育のバックグラウンドも移民の強みだと思いますね。

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  1. 本当に想像もしなかった。

    2012年12月24日9:21

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