「カリフォルニアで、外出が制限されることに」
2日前の木曜日(3月19日)、夕方ニュース番組を見ていたら、びっくりするニュースが流れてきました。それはカリフォルニア知事が、「a statewide order for all residents to stay at home」を発表したからでした。つまり「州民はみんな家にいなさい」という指示が知事から告げられたからです。
(追記:3/21夕方現在(日本時刻3/22朝9時)、4人に1人のアメリカにいる人たちが、家にいるようにと求められているとのことです。※ )
Gov. Gavin Newsom issued a stay-at-home order for the state of California amid the novel coronavirus outbreak.
その少し前に、北カリフォルニア(Bay area) とロサンゼルス市で同様の措置が取られていたので、近いうちに同じことがうちの辺りでもきっと始まるとは思っていたのですが、カリフォルニア全土とはびっくりしました。なぜならカリフォルニアって、4000万人近くの人口がいるからです。その住民全員へ向けて、家にいなさいという指示が出されたことに驚いたのでした。(英語ですが、詳細はこちら。)
その前から、我が家のパピさん(夫ですが、ここではこう呼びます。)に、「もう一人で買物に行ってはいけない。行く時には、自分と一緒に行くように。」と言われていました。我が家が現在住んでいる市には、アジア人が少ないですし、そんなに治安もよいところではないので、念には念を入れて、先週からは外出を控えていました。
また、我が家のネイティブキッド(現在15歳。高校生になりました。)の学校も3月13日の時点で、学校がしばらく休みになり、オンラインへと移行されていたので、今週はずっと二人で家にいました。とは言え、私は元々家で仕事をしていますし、我が家のネイティブキッドは、学校のことは自分でできますし、お昼も自分で料理するくらいなので、特にそれほど生活に変わったところはなく過ぎていっているところでの知事からの発表でした。
また、大統領が、3月13日(今から8日前)に 国家非常事態を宣言したので、(President Donald Trump declared a national emergency Friday afternoon over the coronavirus outbreak.※ ) しばらく家にいないといけないこともわかっていましたから、その頃に買い物へ行き、とりあえず必要と思われる穀類などは購入してきてありました。多少そういう慌ただしさはあったものの、少しずつ準備はしてきていました。そういう生活に少し慣れてきたときに、一昨日知事からの「外出禁止令」が発表されたのでした。
私は普段、日本のニュースを見ることもあまりなく、日本語を話さない生活なので、最近、英語と日本語の単語が結びついていないこともあります。そういうわけで、「a stay-at-home order」が、「外出禁止令」と訳されることを今回初めて知りました。英語を直訳するとすれば、「家にいなさい令」みたいになるでしょうか。^^; 英語と日本語を比べると、日本語の方が強い響きですね。「禁止」と言うと、何だか外出を一切してはいけない感じに聞こえます。ただですね、実際は生活に必要なことはできます。なので、感覚的には、言葉としては「外出制限令」の方が、現在の状況に合っているような気がします。
“Everyone in California is required to stay home except to get food, care for a relative or friend, get necessary health care, or go to an essential job. If you go out, keep at least 6 feet of distance,” officials outlined.
上の文からもわかるように、食べ物を買いに行ったり、親戚や友人の面倒をみたり、必要なヘルスケアのためだったり、エッセンシャルな仕事には行くことができます。但し外へ行くのなら、少なくても6フィートの距離を保ちなさい、と言われています。6 feet って、182.88 cm なので、公共交通機関では少し難しそうですね。
今回のウイルスの感染へのアメリカ政府の対応は非常に遅かったですし、また大統領も大したことはないというようなことをTwitterでつぶやき続けたので、多くのアメリカ人の人にとっては、いきなりあれよこれよと言う間に、急展開してしまったと感じている人も多いかもしれません。私の場合、アメリカだけでなく世界中から情報を集めるようにしていたので、行動が制限されるかも…とは何となく予想していて少しずつ備えてきました。こういうときに、複数の言語が読めると助かります。
「3/21現在、アメリカで外出が制限されている州」
まず今のアメリカの状況からお伝えします。おとといの夕方にカリフォルニア州では、外出禁止令が出されましたが、昨日はニューヨーク州、イリノイ州でも、カリフォルニアと似た外出禁止令が出されました。そしてコネクチカット州も「Stay Safe, Stay at Home」と呼ばれるキャンペーンの一環として、知事が an executive order にサインしたそうです。こちらは月曜日の夜8時から始まるそうです。今現在(太平洋時3月21日お昼頃)では、ニュージャー州でも、「The governor of New Jersey on Saturday issued a stay-at-home order.」されており、NBCニュースによると、ペンシルバニア州でも既に行われているようです。
ということは、既に6州で外出制限が決定されたようです。その他には、州ではなく、市で同じことをしているところもあります。ニューオリンズ市などがそうです。
今日はまずこの「外出禁止令」の状況下では、実際にどういうことが許されていて、どういうことが許可されていないのかを紹介したいと思います。日本では、こういうことが起きないことを祈ります。
(日本では、人口当たりの検査数が非常に少ないので ※ 実態がわからないため心配です。 世界では、日本の感染者に関してのデータは、データとして使用されることはなくなってきました。その代わり、中国や韓国のデータや、その行ったことなどが、参考にされています。)
話を元に戻しますと、カリフォルニアの「the stay-at-home order」は、こちらに今回の措置の情報がまとめられています。カリフォルニア州のサイトです。(ニュース記事の方がわかりやすく書かれていることが多いですけれども、やはり一応元の情報をたどらないとならないですよね。)具体的なことについては、こちらに出ていました。
一応、このサイトは英語を学習する人のためのものなので、英語をざっくりと日本語にしながら紹介したいと思います。
「必要な場合を除いて家にいること」
Stay home except for essential needs(以下の文、太字は元々太字でした。)
The California State Public Health Officer and Director of the California Department of Public Health is ordering all individuals living in the State of California to stay home or at their place of residence, except as needed to maintain continuity of operation of the federal critical infrastructure sectors.
カリフォルニア州に住んでいるすべての人への指示となっています。カリフォルニア州では、州民と言うと、州民ではない住民もいるでしょうですから。^^;
現在進行形(下線部)が使われていて、形としては、「order 人 to 動詞」の形です。上の文は、一見長い文なので、文を見ただけで読むのを止めてしまう人もいるかと思いますが、下線部の現在進行形の前までは、【主部(主語)】になっています。ここまでがわかると文はとても簡単で、以下の作りが見えてきます。
【The California State Public Health Officer and Director of the California Department of Public Health】
is ordering all individuals living in the State of California
to stay home or
at their place of residence.
州のパブリックヘルス関係者は(主部が長いのでちょっと省略しますが)
→ 命令している/すべての人に/
家にいるように/または住んでいる場所に。
そして、その例外が後ろに書かれています。
except as needed to maintain continuity of operation of the federal critical infrastructure sectors.
● , except は、よくこうやって後ろに付け足されます。「~を除いて」
● as needed は、必要に応じて、必要な場合。
● オペレーションの継続を維持するために、
● 何のオペレーションかと言うと → 連邦の重要な社会基盤セクターの
また、このページでは、その下に Frequently asked questions というQ & Aが設けられています。具体的な例がないと、何をしていいのか、何をしてはいけないのかが、私たちはわからないですものね。
ところで、皆さん、こういう政府系や、大学のQ&Aって、質問の仕方を学ぶのに、すごくいいって知っていました?^^ 「これって、どういう風に聞くのだろう?」と思う時、こういうサイトは結構お役立ちです。日頃から練習して言えるようにしておくに限ります。
「外出禁止に関するよくある質問と回答」
Frequently asked questions
■ When does the stay at home order go into effect and how long will we stay home? What areas of the state are covered?
いつ「外出禁止令(the stay at home order)」は、実施されるのか?またどれくらい長く家にいないといけないのか?州のどのエリアがカバーされるのか?
■ The Orderは、2020年の3月19日(木曜日)から、実施されている。これは、追って通知があるまで。カリフォルニア全土に及ぶ。(そして上に挙げたような例外が書かれています。)
■ What can I do? What’s open?
私は何ができるのか?何が開いているの?
Essential services will remain open, such as:
(以下の)ような必要不可欠なサービスは、開いたままになる。
● Gas stations (ガソリンスタンド)
● Pharmacies(薬局)
● Food: Grocery stores, farmers markets, food banks, convenience stores, take-out and delivery restaurants(食べ物:スーパー、ファーマーズマーケット、Food banks、コンビニ、お持ち帰りやデリバリーのレストラン)
● Banks (銀行)
● Laundromats/laundry services (コインランドリー、ランドリーサービス)
● Essential state and local government functions will also remain open, including law enforcement and offices that provide government programs and services. (絶対に必要な州やローカル政府の機能もまた開いたままとなる。それは法の執行機関、政府のプログラムやサービスを提供する役所などを含む。)
■ What’s closed?
何がクローズされるのか?
● Dine-in restaurants (中で食事をするレストラン。)
● Bars and nightclubs (バーやナイトクラブ)
● Entertainment venues (エンターテイメント会場)
● Gyms and fitness studios (ジムやフィットネススタジオ)
● Public events and gatherings (公共のイベントや集まり)
● Convention Centers(コンベンションセンター)
● Hair and nail salons(美容院やネイルサロン)
ビジネスと税金関係、学校については除きます。ヘルスケアは一部のみ載せておきます。
Health care and helping sick relatives
■ What about routine, elective or non-urgent medical appointments?
ルーティンな、選択的な(必須ではない)、緊急性がない医者の予約ははどうなるのか?
■ あなたがインフルエンザのような症状を伴って具合が悪いのなら、まず医者や看護師やホットライン、またはアージェントケアに電話してください。
もし病院へ行く必要があるのなら、あなたの到着への準備をしてもらうために先に電話をかけておいてください。
911へ電話をする必要があるなら、911のオペレーターに、あなたのその正確な症状を伝えておいてください。そうすれば救急の隊員の人たちがあなたを安全に治療するための準備ができます。
■ May I still go out to get my prescriptions?
私は処方箋をもらうために外へ出てもいいのか?
■ Yes.処方箋をもらうためには家を出て構いません。
※両親や、友人など、助けが必要な人たちのお世話をするために家を出るのは構わないものの、お見舞いに関しては、一般的には、No だそうです。
Outdoor recreation
■ Can I still exercise? Take my kids to the park for fresh air? Take a walk around the block? Walk my dog?
私はエクササイズをしていいの?(こういう状況下でも?) 新鮮な空気のために子供たちを公園に連れていくことは?ブロックを歩いてもいいの?犬を散歩に連れて行っていいの?
■ Yes. 家族以外の人と、6フィートの安全な社会的距離を保てるのなら、エクササイズや、散歩したり、新鮮な空気のために外へ行くのはOK。ジムは閉鎖されているものの。
Pets
■ Can I walk my dog? Take my pet to the vet?
犬を散歩に連れて行っていいの?獣医に連れて行くのは?
■ 犬の散歩はできる。ペットが病気なら獣医に連れていくこともできる。ただ、他のペットやそのペットのオーナーたちとは、少なくても6フィートの距離を取るということを忘れないでください。(英語では、 Remember という単語が使われていますが、日本語では「~を覚えておいてください。~を思い出してください」よりも、「~を忘れないでください」の方が自然な気がしますので、「忘れないでください」としました。)
というわけで、6フィートの距離を保つのであれば、外出はできます。完全に外へ行ってはいけないというわけではなくて、散歩とかはOKです。なので、「外出禁止令」よりは、「外出制限令」の方が、実態には合っているのではないかと思うわけです。
今日で外へ出なくなって7日目。裏庭で草むしりしたり、花の手入れなどはしていますが、やはり段々と退屈してきました。自主的に引きこもるというのと、外へ出てはいけないと言われるのは、気分的に違うな…ということを、感じ始めています。
さて、私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、
今に至ったのかの勉強法については、
こちらのPDFにまとめています。
ダウンロードはこちらから。