今日は記念すべきアプリ300回目の記事。
よく300日も一日も欠かさず
記事を書いたものです。^^
さて今日はまた質問に答えてみようと思います。
それは音読について。
「話せるようになるためには、「音読」は欠かせません!」と、
私は、もうしつこいくらい、いつも言っていますね。^^
でも、それは本当なのです。
「ひたすら音読(映画のなりきり演技)をしていたら、
英語が使えるようになったと言う私の話」も、
このサイトの読者の方は、
既に聞き飽きたとは思いますが、
それでも質問が来るので、お応えします。^^;
私は先日、4/15の記事 (Vol.289) の中で、
「映画は効果があるものの、初心者さんには難しい。
だからNHK講座などで始めてみることをお勧め」と書きました。
音読で用意するのは、
英語の音声とスクリプト、これだけです。
ですから、手軽に手に入り、英語の学習者用に
作られているもの(つまりレベルが自分で選べる)、
それでNHK講座をオススメしたのでした。
そうしたところ、
「毎日1時間やると、前の日の分が復習できません」 とか、
「全部、覚えられません。」 とか、
「どこまでやったらいいのでしょうか?」
みたいなメールが、届くようになりました。
英文全部を覚えなくていいです。^^;
また毎日新しいことをやる必要もありません。
レベルにもよりますが、英会話のテキスト1年分なんて、
本一冊覚えるようなものですから。
私はずっとやっていたら、結果として
何となく覚えてしまっただけです。
そして別に完璧に全部を覚えようと思って
覚えたわけでもありません。
毎日聞いてなりきって演技していたら、覚えてしまったのです。^^
丸暗記してしまった表現が、私の会話の基礎力として、
役立ってくれていると書いたので、皆さん、
全部覚えないといけないと思われたようです。
あるいは必ず毎日 何時間やらないといけないとか。
(もちろん毎日できる限りやるのに越したことはないのですけれど。)
私がNHK講座や映画の丸暗記で得たものは、
「その英語を使う感覚」 です。
「なりきり音読(一人演技)」は、
日本語を通さずに、
「英語表現」 と 「自分の感情(感覚)」 を
結び付ける練習です。
その感覚を得るために練習してくださいね。
決して【音読をすること自体】を、目的にはしないでください。
つまり「ひたすらぶつぶつと暗記する」ということや
「何時間音読をする」ということが、
この練習の目的ではありません。
「文法」を理解して、
「意味」もわかって、なおかつ、
「その英語表現」と「感情」を結びつけるように
音読(一人演技)することです。
スピーキング力は、どれだけ日ごろから
「一人演技」、つまりあらかじめ練習しておくかに
かかっています。
なので音読していて、感覚が掴めたら、
そこではじめて次に進んでいけばいいと思います。
逆に言うと、そこまでたどり着かないのなら、
次々に毎日新しいものを音読するよりも、
何度も同じものをやった方がいいです。1000回でも!
なぜかと言うと、これは私自身の体験から。
「NHK講座を何年か聞いていた経験」を
振り返ってみると、たとえ1年毎日聞いたとしても、
終わってみたら、使える英語表現が
一つも身についてなかったことも、よくありました。
確か最後まで聞いた講座(英会話)は、
3つほどあったと思うのですが、
3年聞いても、何も覚えていなかったわけです。^^;
で、たどり着いた結論は、
そうやって一年間 真面目に聞いても、
「使える英語力ってあまり身につかない」ということでした。
無駄ではなかったとは思いますが、
実感が全然湧きませんでした。
ところがですね、そういう講座も、その後
たまには役立つこともあったのです。
それは、
「なぜかたまたま気になって
そのまま覚えてしまった表現は、後でも使える」ということでした。
◆ 大昔のラジオ講座で、
「I can smell the sizzling beef already.」
という文章がありました。これは確か焼肉かBBQへ
近づいて行くときに言ったセリフだったと思います。
何となく気になったのですね、この文章。
で、ぶつぶつ何回も何回も唱えてみました。
そうしたところ、
・「can」 を使うときのニュアンス、
・「smell」の使い方(「smell」の後ろには、
「匂いをかがれるもの」が来るという文の構造)、
・「sizzle」という音、
・「sizzling = 現在分詞」の使い方、
・「already」の使い方(副詞の位置)
これら全部の感覚が、まとめて身につけてしまいました。
私の頭の中で「匂いがするよ。」という感覚と、
「I can smell 〇〇.」 は、
完全に一体化してしまったのです。
そうすると、もう日本語は要らなくなるのですね。
これが英語を英語のまま受け入れるということです。
そして、文法知識も多少はあったので、
「I can smell 〇〇.」 の使い方がわかると、
他の五感動詞も同じように
「I can see 〇〇.」
「I can hear 〇〇.」と使えるようになりました。
というわけで、私は今でもBBQへ招かれると、
このフレーズが頭の中に戻ってきます。
何で、私は、こんなセリフが気になったのでしょうね。^^
◆ また別の英会話の表現で、
「Have you seen my son?」というセリフがありました。
これもまた、「息子を見かけた?」という
【探している気持ち】で、誰かに話しかけるように言っていたら、
私の頭の中で「見かけた?」という気持ちと
「Have you seen ~?」が結びついてしまいました。
そうなると日本語から、英語へ置き換えようとして、
「『Did you see ~?』かな? それとも
『Have you seen ~?』かな?」と、その後に悩むことはなくなります。
なぜなら、もう感覚的に、そうやって人を探す場合は、
「Have you seen ~?」を使うんだと
わかるようになったからです。
こういう風に、「自分の気持ちや感覚」 と
「英語のセリフ」 が一致するまで、
音読(演技)してほしいのですね。
すると、使えるフレーズが、本当に増えていきます。
いつも言っているのですが、英語は
「知識として知っているだけ」では、一生使えません。
日本の学校の勉強は、
「知識」 を詰め込むにはいいのですが、
「使う」 という視点からの練習が圧倒的に足りません。
ですから、自分で「使う」 という目的にあった
練習をする必要があります。そのための音読です。
使うのは、私のように映画でも、スピーチでも
(私は英語学校時代はスピーチをやりました)、
NHK講座でもいいのです。
そして音読の目的は、かけた時間や単なる暗記ではなく、
「その英語表現」 を 「使う感覚」ごと (文法を含め)
同時にモノにするための練習である、と理解してください。
日本語を通さずに、「英語表現」 と
「自分の感情(感覚)」 を結び付ける練習です。
なので、そこに行きつくまで、セリフを繰り返してください。
「毎日何時間やる」とか、「毎日聞く」 とか、
「毎日先へ進む」 ことが、目的ではありませんので。
英語を使えるようになるためには、
「この英語表現と感覚を一体化させる」練習が、本当に効果的です。
英語を英語でわかるようになり、日本語は要らなくなります。
この感覚がわかるようになるまで、
同じところをずっと音読(演技)してみてください。
で、この感覚が掴めたら、新しいところへ進んで行きましょう。
英語ユーザーになるためには、こういう風に
効果的な勉強法を実践するかどうかにも左右されます。
音読も含めて、実際に効果のあった勉強法については、
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