絶対話せる!英会話

6ヶ月で言語をモノにするための5つの原則。 (前編)

この記事は13分で読めます

先日、面白いビデオを見つけたので、シェアします。
タイトルからして、なかなか衝撃的。

How to learn any language in 6 months
直訳すると、「6か月でどんな言語も習得する方法」。

 

ね、そそられますでしょう? ^^

この話し手の方、Lonsdale さんとおっしゃいます。
話を聞いてみると、確かにこれくらいのことを
真剣にやれば、ある程度の結果はついてくるな、
と私も思いました。

 

ということで、ビデオを訳しながら、まとめてみますね。
そしてLonsdaleさんの主張を、
私達日本人が応用するには、どうしたらいいのか、
私の思うところを述べてみます。

 

たった6ヶ月で中国語が流暢になった人

このLonsdaleさんは
「どうやったら速く学べるのか?」ということについて、
子供のころからずっと考え続けて来たそうです。

確かに私たちも興味ありますね。
もしそういう方法があるのなら。

で、「睡眠学習」などもなさったそうです。
これ、ある程度年齢がいっている人なら
聞いたことありますよね?
怪しそうな商品でしたよね。
でもこれはうまくいかなかったそうです。^^;

 

さて、このLonsdaleさん、1981年に中国へ行き、
2年で中国語をネイティブレベルまで
マスターすると決心されたそうです。

当時は、西洋人が中国語を学ぶのにとても苦労していました。
そこで、Lonsdaleさん、心理学の研究結果全てを
Learning Process に応用しようと思ったそうです。

で、その結果、どうなったと思います?

 

彼は、なんと、6か月でMandarin (中国語) が
流暢になったそうです。
西洋人は10年かかると言われていたそうです。
それをたった半年で、流暢と言えるレベルにまで
できたそうです。ネイティブレベルになるには、
もう少しかかったと言っていますが、
それでもすごいと思いませんか?

 

半年で、中国語をマスターできたコツ、
ぜひ私たちも知りたいですよね。

 

さて、Lonsdaleさん、彼は中国語を
ネイティブレベルで使えるようになりましたが、
周りを見回すと、皆、中国語を学ぶのに苦労しているし、
一方、中国人も英語やその他の言語を学ぶのに
とても大変苦労していたそうです。

 

で、そういうのを見て、彼の長年の疑問、
「どうやったら速く学べるか」は、進化して
こういう疑問に変わったそうです。

 

どうやったら、普通の大人が新しい言語を
速く簡単に効果的に学ぶことができるか?

Lonsdale1-Q

どうやったら、普通の大人が新しい言語を
速く簡単に効果的に学ぶことができるか?

 

いやー、それがわかれば
私たちもぜひ知りたい。^^

 

彼は続けます。これは今の世の中で、とても大事な質問であると。
なぜなら今はいろいろな課題が世の中にあるからです。
コミュニケーションが取れないと、様々な問題を解決することも難しい。
だからお互いの言語を話せるようになる必要がある、と。

 

私もこれには、大きく同意します。
もう言語って、「できない」ではなくて
「できないとダメ」な時代に入っていると思っていますので。
「英語ができるとすごい」なんて、思われるのは、
日本国内だけでしょう、きっと。
世界では、とりあえず世界共通語の英語くらいは
できないと話になりませんので。

 

さて、Lonsdaleさんは、
「どうやったら、普通の大人が新しい言語を
速く簡単に効果的に学ぶことができるか?」
この質問の答えは「とても簡単」と言います。

その答えは、【モデリング】だそうです。

つまり、語学がすでにできる人を見つけて、
いつもうまく行く状況をみて、
その原則は何かを特定して、応用するだけ。

 

これはね、実は本当です。
私の経験から言っても、先にそこへたどり着いた人が
実際にやった方法を学ぶことは、とても役に立ちます。
私がいつも音読だのなんだの言っているのは、
そう言う人たちの成功事例をたくさん学んで、
自分で素直にそのとおりに実践したからです。

 

なので周りで語学ができるようになった人の話を
たくさん聞いてください。私のアプリでも時々、
そういう人たちの実体験を紹介していますよね。
先達者たちの成功体験をじっくりと観察して、
その人たちに共通するものは何か、
そしてそれがわかったら、
素直に真似するのが、言語をマスターする近道なのです。

 

Lonsdaleさんは、何と 15~20年もそういう研究しているそうです。

で、そこから導き出された結論がすごいです。^^

 

誰でも第二外国語を6か月で学ぶことができるとの結論

Lonsdale2-anyone

「誰でも第二外国語を6か月で学ぶことができる」

もし、この通りなら、私達日本人、
相当無駄な努力をしてきていますね。わはは。

6か月で誰でも 言語が流暢になれるそうです。^^
でもこれを言うと、ほとんどの人は、
彼のことをクレイジーだと言うそうです。

でも原則に則って学べば、誰でも外国語を
半年で学ぶことができるそうです。
半年で語学習得は、私には経験がありませんが、
でもこのLonsdaleさんの主張は、
私も自分自身を振り返ってみると、ほぼ同意します。

 

そして語学を学ぶ際に、一般的な説となっているものは、
実は重要ではないと言います。それらの通説は、
1つ目は、才能。
2つ目は、(その言語環境に)浸ること。

 

Lonsdale3-myths

 

 

語学の才能、そして

その言語環境に浸ること、

これらは全く大事ではないと彼は言っています。

 

これは、私も大きく同意しますね。

確かに耳がいい人、音を聞き取ってコピーするのが
上手い人はいますよ。でも何十万人かに一人でしょう。
そして私は自分自身を振り返っても、
決して才能があるとは思いません。
どちらかと言うと、語学の才能は、
むしろ人よりもない方だと思います。
でも英語を使っています。

 

なので語学に才能は関係ないです!

キッパリと言っておきます。

私は、語学は才能とか年齢とかは関係なく、
やるかやらないかだけだと思います。
どれだけ正しい方向に向かって、
どれだけ努力をしたか、これに尽きます
そしてそれを、楽しんでやることが大事です。

 

このビデオを見ると、そういう正しい方向性や、
正しい態度は見えてくると思います。

 

そして二つ目の通説。
その国に実際に行って、その言語に浸ることも、
実はそれほど役に立たないということ。
彼は香港の例をあげて、中国語を一言も話さない西洋人、
アメリカなどに何十年住んでいても英語を話さない
中国人の例を挙げています。

本当に、その通りです。

これって、多分、小学校低学年くらいまでなら
環境を変えただけで語学をモノにできるかもしれません。
でも、大人はその言語の環境に浸かるだけでは、
言語をモノにできません

 

はっきり言って、

英語圏へ行けば、英語が自動的に話せるようになるというのは、
多くの日本の人が抱いている「大きな勘違い」です。

 

アメリカには、10年以上も住んでいるのに、

英語がロクに話せない人(日本の人も含め)は、たくさんいます。

 

しかーし、かつての私も、少しはそう考えていました。^^;

「英語圏に行けば、もっと上達するだろう。」と。
しかも私は、元々英語の勉強もある程度、日本でしてきていました。

勉強しないでふらりとやって来たわけではありません。
文法も単語も勉強してきたし、半年あれば
かなり改善されるだろうと期待して、
アメリカへやってきたわけです。

 

で、結果、見事に玉砕されました。^^;ほほほ。

 

そして半年後、悔しさいっぱいで日本へ帰り、
そのときに一大奮起していろいろ行動したのが、
今の私につながっています。

 

こういう悔しさを思い知り、甘い考えを正すという点では、
英語圏に身を置くのもいいと思いますが、
上達する、しないは、結局は本人次第です。
なので、行けばどうにかなる、というのは、
大きな間違いです。

 

【言語を習得する5つの原則】 とは

で、ここからがやっと本題です。
【言語を習得する5つの原則】 とは、

 

Lonsdale4-5principles

ここから、わかりやすいように
少しだけビデオと順番を変えます。
ビデオでは、説明 → 原則と紹介しているのですが、
私は読みやすいように、原則 → 説明の順にします。

 

【原則1】その言語で、あなたに関係することに焦点をあてる

Lonsdale6-principle1

【原則・1】
その言語で、あなたに関係することに焦点をあてる。

 

彼はまずこれを見せます。
「注意」「関係性」「意味づけ」「記憶」
これらは相互に関係していて、
学ぶときに、特に大事、と彼は続けます。

 

Lonsdale5-meaning

「そしてまず森の中へjourney しましょう。」

彼は、木の写真を見せます。

「木にあるマーク(皮が少し剥がれている木)に、

あなたは気に留めるかもしれないし、留めないかもしれない。

 

で、50m歩くと、今度は動物の足跡を見ました。
大きな動物の足跡です。
今度は注意を払うべきですね。

 

さらに50m歩くと、目の前に大きなクマが!

もうこうなると、注意を払う払わないどころではないですよね。^^
すると最初の木を見たときの木についていた跡、
そしてクマ、これらが一気につながるわけですね。

 

こういう状態、自分の生死にかかわるかもしれないこと、
こういうときには、人間は注意を払うものなのです。
だからこそ記憶に残るのです。

たとえば、個人的なゴールを達成するのに役立つ情報、
そういうものは、あなたに関係がありますよね。
だから思い出すことができるんです。」

 

ここで彼が言っているのは、
自分に関係することは覚えられる、ということです。

 

これはその通りだと思いますね。

例えば、仕事でいきなり明日英語で電話会議なんて
なってしまったら、英語の話せないあなたはどうします?
とりあえずガーッと、関係ある単語だけ調べて書き出してみたり、
どうやって説明するのかの方法だけ一通り見直して
一気に学習するでしょう。

 

多くの日本の人に足りないのは、
この関連性と緊急性だと思いますね。

 

あなたに関係する英語って何でしょうか?
これを考えてみると、いいかもしれません。
あなたの英語を学習する目的があいまいだと、
ここもあいまいでしょう。
だからこそいつも口を酸っぱくして、
「目標」が大事、と私は言っているのです。
ゴールなしに、ゴールへはたどり着けませんからね。^^

 

【原則2】学び始めたら初日から、コミュニケーション
するためのツールとして、その新しい言語を使うこと。

Lonsdale6-principle2

【原則・2】
学び始めたら初日から、コミュニケーションするための
ツールとして、その新しい言語を使うこと。

 

ツールは、私たちに関係する時、もっとも速く学べるものなのです。
だからツールは、使いながらマスターしていくものなのです。」

 

これ、すごく当たり前のことですよね。
ビデオではトンカチなどの道具の写真が出されています。
確かにねぇ、金づちと釘の使い方を、
いくら人に説明してもらっても、それだけでは
あなたは金づちの使い方をマスターできませんよね?
使ってみないと、どれくらい力を入れるのか、
どうやったら手を打たないように打つとか
わかりませんからね。

 

これは、私がいつも言っている、
「英語はスポーツと同じようなものだから、
使うことに(練習することに)よって、モノになる」
ということと一致しています。

 

使わずして、英語が使えるようになるなんて
考えること自体が、そもそもおかしな発想なんですね。

陸上で、泳ぎを覚えたって、
実際に泳がなければ、泳げるようにはなりません。
英語もそれと同じなんですよー。
私はここら辺の発想が抜けていたから、
10年勉強しても英語が使えない残念な人だったんです。
私の失敗例から学んでくださいね。

 

Lonsdaleさんのビデオでは、
週に二回2時間9か月練習しても、
中国語のキーボード使いこなせなった女性が、
2日以内に中国語での文書を
作成しないとならない状況に陥ったとき、
使いこなせるようになったという事例が紹介されていました。

 

48時間以内に中国語のキーボードを使って
マニュアルを作り納品しないとならない。
でも、それは彼女にとって関係があり、意味があり、
重要なことだったから、彼女はできたそうです。

 

これは本当にそうだと思いますね。

9ヶ月練習していても、彼女にとっては
その練習自体があまり意味を持っていなかったのでしょう。
でも関係があって、緊急だったので2日で使えるようになった。
こういう待ったなしの状況は、私達の態度を変えてくれます。
なので関係すること、それを使いながら覚えるというのは、
最高の学習方法なんです。

 

日頃から英語を使わずに、それで話せるようになろうなんて
思っている人がいたら(かつての私。^^)、
英語は一生使えるようにならないですよー。

 

「使いながら覚える」、これ言語学習のキホンです。

この方は、それを初日から、と言っています。
今日から英語を使いましょう。

独り言でも何でもいいんんですよ。
よく使う機会がないという人がいますが、
私は仕事の後、夜な夜な一人で、演技していました。
ぜひ今日から何かしら行動を開始してください。

 

【原則3】メッセージをまず理解すると、言語を無意識に習得できる。

Lonsdale6-principle3

【原則・3】
メッセージをまず理解したら、それは
その言語を無意識に習得しているということ。

 

Lonsdaleさん、中国へ着いたときは
全然中国語が話せなかったそうです。
でも中国へ着いて2週目に、夜行列車に乗ることがあり、
食堂車で座っていたそうです。
すると一人の男性が、なぜかLonsdaleさんに
興味を持ち、ずっと中国語で話しかけて来たようです。

結果として一晩、絵を描いたり、
身振り手振りで会話をしたそうです。

すると、Lonsdaleさんは、少しずつ少しずつ少しずつ
言っていることがわかるようになったそうです。

 

でももっとクールだったのは、その2週間後、
周りの人が話している中国語が
少し分かるようになっていたことだったそうです。
全然努力をしていなかったにも関わらず!

何が起こったかというと、
電車の中で男性とずっと会話をしたことにより、
中国語を吸収していたということだったらしいです。

 

嘘っぽいと思いますでしょ? ^^

でも実はですね、私、Lonsdaleさんと
同じ体験をしたことがあります。

 

そのとき、私はポーランドを一人で旅行中。
で、ポーランドからドイツへ電車で向かう途中でした。
その電車の客車は、一つ一つ個室になっていました。

適当に空いているところに座っていたのですが、
そのうち同じ車両に乗っていた人たちは、
次々に降りて行ってしまって、私は最終的に
プロレスラーのようなでっかい男の人と、
その客車に二人きりで残されてしまいました。

 

「でっけー。しかも、ちとこわい。」が
私のそのおじさんに対する最初の印象でした。^^
しばらくして、そのおじさん、何を考えたか
シャカシャカと 1リットルくらいのペットボトルを振り始めました。
そうして、フタを開けたら、何とそのペットボトル、炭酸水でした。

 

何が起きたかわかりますね。
勢いよく、おじさんは水をかぶりました。
まるでギャグマンガのようなその事態。
私とおじさんは顔を見合わせ、くっくっと笑いました。
で、私は鞄の中からちりがみを取り出して、
おじさんにあげました。

 

そこから先は、このLonsdaleさんが経験したのと同じ。
私は、そのおじさんとベルリンに着くまで
ずっと4時間近く全く止まることなく会話をし続けたのでした。
当時、たどたどしい英語しか話せなかった私。
片やポーランド語とドイツ語しか話せなかったおじさん。

でも会話がどうにか続いたんですよ。

 

つまり、私が全身の感覚を研ぎ澄ませて、
ドイツ語を聞いていたんです。
ドイツ語なんて、ほとんど聞いたこともなかった私。
でも段々と何となく、こんな感じのことを言っているみたい
ということが少しわかる
ようになったのです。

 

その後おじさんは、「別の車両に国境警備隊がいるから、
そこに行って写真を一緒に撮らせてもらったら?」
と言うので、おじさんとトコトコその車両へ行き、
写真を撮らせてもらいました。
今、思うと、何でそれが理解できたのかが、全くわかりません。

 

だって、私、ドイツ語は、
10単語くらいしか知りませんから。^^;
でも全部が、そうやって少しずつわかったんですよ。
もう本当にLonsdaleさんの言う通り、
身振り手振り、お絵かき、顔の表情から

 

そうしておじさんはベルリンに着くと、
別の電車乗り場まで送ってくれました。
これもどうやって会話をしたのかが全然思い出せません。
おじさんは去り際に、私を心配するあまり、
電車のドアに顔を挟まれてしまいました。

 

日本に帰ってから、いろいろ手伝ってくれたので、
頑張ってドイツ語で手紙を書きました。

その後は、ドイツ語に触れる機会がなかったので
ドイツ語は今でも全くわかりませんが、
真剣に一対一で話をすると、
初めて聞く言葉でも、コミュニケーションが取れる
ということを、そのとき初めて知りました。

 

で、Lonsdaleさんが言っているのは、まさにそこ。

メッセージを理解すると、
知らず知らずのうちに、言語を学べるものなのです。」

 

こういう逃げ場のないコミュニケーションの場に
自分を置くと、なぜか言葉は学べるものなのですね。

 

この3つ目の原則。
これは今ではたくさん本が出ていると言っています。
「Comprehensive Input」で、
日本語にすると、「理解可能なインプット」と

訳されていることが多いようです。

 

(※付け加えておきますと、

クラシェン教授のこの話は、

第二言語習得論に大きな影響を与えました。)

 

で、この下の図を見てください。

 

Lonsdale7-comprehension

これはいろいろな語学試験の成績のまとめらしいです。

紫色が、文法などから言語を学んできた人達。
緑色が今言った「Comprehensive Input」方法で勉強した人たち。

 

残念ながら、日本での英語の授業は、この紫ですね。^^
この結果から、語学は、どちらの方法で
学ぶのがいいのか、わかりますね。

言語を学ぶのには、
Comprehension(理解すること)がカギである。」
と、Lonsdaleさんは言っています。

 

私もこのビデオを見るまで、すっかり忘れていたのですが、
私、言葉が通じないところへ一人で旅行しても、
いつもどうにか地元の人たちと
コミュニケーションを取っていたのですよね。

このビデオを見て、
「そっか、それで私、言葉がまるでわからなくても、
何となくわかったんだ」と大いに納得しました。
似た体験があるので、私はこの話、
とてもよくわかります。

 

ここでLonsdaleさんは、言いました。
ここ、日本の人に、よく聞いていただきたいところです。

 

Lonsdale9-knowledge

語学学習は、知識を積み重ねていくものではない。
多くの点で、生理学的なトレーニングである。

 

 

【原則4】語学学習は、生理学的なトレーニングである。

Lonsdale8-principle4

【原則・4】
「語学学習は、生理学的なトレーニングである。」

 

※ このスライド、Lonsdaleさん、ナンバリング(#3)、間違っています。
だって、これ4つ目の原則ですから。^^
日本人からすると、こういう間違いって
信じられないかもしれませんが、
西洋人は大らかな人が多く、ちっちゃなことは気にしないのです。

 

さて、ここでLondsdaleさんは、
台湾からアメリカに来た女性の話をします。
彼女はカレッジに至るまで、学校で英語が得意だったそうです。
でもアメリカへ来たら、全然周りの人の言っていることが
わからなかったそうです。

 

で、「耳が聞こえないんですか?」と
人に聞かれるようになったそうです。

で、Lonsdaleさん、この彼女は、実際そうだったと言います。
でもその「Deaf(耳が聞こえない)」状態は、
English Deafだったと。

 

Lonsdale10-englishdeaf

 

これ聞いて、私は自分のことを言われているようで、
イタタ、と刺さりましたね。^^;
英語の成績が良くって、どうにかなるかなーと思って
アメリカへ来た私。見事に玉砕したのは、
先ほども書いた通り。ほほほ。
私は、「English Deaf」だったのですね。

 

で、この後、Londsdaleさんが言ったこと、大事です。
よく心に留めてください。

私たちの脳の中のフィルターは、
私たちが慣れ親しんでいる音だけを取り込み、
知らない音は、フィルターが、取り除いてしまうのです。

聞こえれば、私たちは理解ができます。
でも聞こえなかったら、理解できるわけがないんです。」

 

これ、本当です。
日本で育った私たち日本人の脳には、
英語の音を聞き取る力がないのです。
Lonsdaleさんも言っているように、
私たちの脳は、今まで聞いたことがなかった音を、
シャットアウトしてしまうのです。
訓練をしない限り、その力は開花しません
私も徹底的に練習しました。

Londsdaleさんも同じことを言っています。

 

(その言語の)音を聞こえるようにするには、
生理的にトレーニングをするしかない、と。

 

顔には43の筋肉があるそうです。
その筋肉を、他の人が理解できるような音を
作り出せるように
調整すること
、と
Lonsdale さんは言っています。

 

これって、何てことはない、発音練習のことです。

さて、何か新しいスポーツをすれば、
最初は筋肉痛になりますよね。
だからもし顔の筋肉が痛いようなら、
それは正しく動かしているということだそうです。

 

実は私、この筋肉痛も経験済みです。
日本語って、体をあんまり使わなくても、
顔を動かさなくても、その音が出せるんですよ。
腹話術を思い出してください。
多分、日本の人なら誰でもできると思います。
日本語は顔をほとんど動かさなくても、
それっぽい音が出せる言語なんですね。

 

でも、英語って、違うんです。
だから私も発音練習をしていたときには、
顔が筋肉痛になったことがあります。
最初の数日くらいでしたけれど。^^;

 

そして腹筋を使わなくても、日本語は話せるんですね。
でも英語はお腹から声を出すようにしないと、
その音が出ません。息のスピードが違うんです。

 

これは後で説明しますけれど、
一般的な日本の人は、訓練をしない限り
(発音練習をしない限り)、
英語はなかなか
聞き取れるようにならない
のです。

 

 

【原則5】精神生理的な状態は重要である。

Lonsdale11-principle5

【原則・5】
「精神生理的な状態は重要である」

 

これは何を言っているかと言うと、
怒っているときや、悲しいときや、動転しているときには、
人は学べません、ということを言っています。
逆に、ハッピーで、リラックスしていて、
脳がα状態であるとき、
速く学べる
ものなのです。

 

ま、確かにその通りですね。
というか、怒っているときに、勉強しようなんて
私はそもそも思わないですけれどね。^^;

 

でも彼が言っているのは、こういうこと。

「もしあなたが聞いた単語を
100%完璧に理解しようとする人だとしたら、
あなたはいつも平常心でいられない。
なぜならあなたは完璧じゃないから。

でも、もしあなたが少し言葉をわかって、
それでも、ま、いっかと思う人なら、あなたは大丈夫。
リラックスすること。そうすると速く学べるものなのです。」

 

これは、確かにそうですね。
私もTVを見ていて、聞き取れなったことがあっても、
別に気にしていません。
だってほぼ意味はわかりますし。
日本語だって知らない言葉が出てくれば、
そのままですよね。そんな感じでいいと思います。

 

ただ、ディクテーションをしているときだけは、
脳の中にある音と、聞き取る音を調整中なので
聞き取ろうとする必要がありますけれどね。
それ以外のときは、
全部理解しようとしなくていいと思います。

 

Lonsdaleさんは言っています。
曖昧さに耐えることを学ぼうと。

 

これ、完璧主義者の人は、
よく理解しておいた方がいいと思います。
私もいつも言っていますけれど、
完璧主義者の人は、
「できるようになったら英語を使おう」と
思っている人が多い。そうすると、残念ながら、
英語は一生使えるようになれなのです。

 

Lonsdaleさんも言っていますね。
学び始めたら、初日から使いなさいって。

本当にその通りだと思います。
使わないと、何も学べないと言っても
過言ではないと私も思っています。

 

さて、この後、このビデオは、
「5つの原則」に基づいて、
 「6ヶ月で言語をモノにするたの7つの行動」
に続きます。
原則を知っても行動しない限り、
英語は話せるようになりませんから、
行動してくださいね。^^

 

こちらの記事も参考にしてください。

 日本人が英語を聞き取れない6つの理由

 

ちなみにビデオはこちらです。
とてもわかりやすい英語で話される方なので、
頑張って聞いてみるのもいいと思います。

 

そうそう、youtube のビデオは、右下にある
CCと言う設定で、字幕を出すこともできます。
ただ私がその字幕が正しいかどうかチラッと見てみたところ、
結構、単語が全然違う単語に変換されてしまっていました。
時には意味が全く合わないところもありましたので、
軽く参考にする程度にしてください。
多分、機械による翻訳なのだと思います。

 

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