絶対話せる!英会話

初めてのER。(まだまだ遠い耳鼻科への道)

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今日は月曜日。地元で一番大きな公立の病院へ行ってみた。(隣町にある。)先週金曜日に言われた“数週間もかかる耳鼻科の予約”なんて待っていられない、と思ったのだ。早速耳鼻科へ言ってみたところ、「予約した?」と言われたので、「早く診てもらいたくて、直接来たの。」と伝えたところ、「Emergency roomに行った方が早いかも。ここは予約が必要なのよ。」と言われた。予約がどれくらい先になるのか聞いてみたところ、1ヶ月から2ヶ月先と言われた。おもわず固まる私。「だからEmergency roomに行った方が早いのよ。」そう言われ、早速Emergency roomへ。

どんな場所なんだろう、ERって?TVのERみたいにいつも緊張状態なのだろうか。行ってみたところ、なんら普通の病院の受付と変わらない。10分ほど待ち、受付に呼ばれる。いろいろと権利やら義務やらの書類を読まされ、サインをさせられる。この手続きをした女性、隣の男性とずっと喋りっぱなし。「手を動かせって!」と心の中で思いながら、アメリカ人だから仕方ないと半ば諦める。

名前と受付番号の書かれた紙とプラスチック製バンドが手首に巻かれる。遊園地などに行くと、入場者の証として手に巻くために渡されるバンドと全く同じ。あぁ、ERだからこういうものが必要なのね、と一人で納得。ふと何気なく手に巻かれたバンドを見ると、名前が違っている。「ねぇ、名前が違うんだけれど。」と言うと、謝りもせずに「直すわね。これCかと思っちゃった。」なんて言うのだが、間違った名前にも私の名前にもCなんてない。その下手な言い訳は何だ、一体?

アメリカ人はとにかく間違いが多い。冗談ではなく、少なく見積もっても日本人の1000倍くらい間違いはあると思っていい。なぜならヤツラは全く確認をしないのだ。どうしてそういういい加減な仕事ができるのか、全く私の理解を軽く超えている。この5ヶ月弱で今までに間違っていたものは、免許証の住所、車両保険申し込みの際の住所、SSNカードの名前、薬局で登録された名前、Utilitiesの名義人(私の名前)、そして今回の登録の名前。正しかったことの方が少ないのだ。例え外国人の名前だからと言って、日本人ならこんなに間違いはしないだろう。私の感覚からすれば(いや恐らく全ての日本人の感覚だろう)あり得ない間違いの多さである。こんな仕事ぶりで仕事をしていると一人前に言おうものなら、私が雇い主だったらすぐにクビにするだろう。とにかく使えないヤツが多すぎるアメリカ社会。DMV(免許センター)や病院は標準ではない、とアメリカ人は言うものの、それでは一体標準としてどこを見ればいいのか?

話がERの説明から逸れてしまった。受付で登録が終わった後、すぐに別の部屋へ呼ばれて、一般的な質問をされ、血圧、体重、脈、体温などを測られた。その後またしばらくして名前が呼ばれ、通路をしばらく歩く。カーテンで仕切られただけの簡易治療室の前をてくてくと歩く。あぁ、ERの世界だ、と実感。突き当たりまで行き、カーテンで仕切られた椅子に座るように指示をされ、しばらく待った。途中看護婦さんと先生が代わる代わるやって来て話をした。私は先生に耳鼻科へのReferralを書くから、と言われる。ここまでが1時間ちょっと。そして最終的に看護婦さんがやって来るまでは、ここから50分ほどかかった。

看護婦さんには「Referralの紙を書き、予約をしておくから。電話か手紙で1週間以内に連絡がいくはずで、恐らく再来週あたりには、予約を入れられると思うわ。」と言われた。おーい、何で耳鼻科に行くだけでそんなに時間がかかるんだか。とにかくもっと早くならないのか、あるいはこのまま今日耳鼻科に行けないのかを聞いてみた。(何せ同じ建物内。)2週間後だったら、いい方よ、と軽く私の訴えは却下。重病でない限り、医者には早々会えないらしい…。あと2週間もこの聞こえない耳と付き合うのか、と思うとかなりがっくり。もし1週間で連絡がない場合はどうすればいいのかと聞いたところ、「その場合はまた来るように。」と言われてしまった。せめて電話で問い合わせくらいにさせていただきたかったのだが、それはダメらしい。もしも連絡が来なかったら(日本ではそういう心配はしないが)、ガソリン代と自分の時間を使ってまた行かなくてはいけないわけか。

この国、絶対一生住みたくないな、と真剣に思った。日本で耳鼻科なんて自転車で5分で行ける。アメリカでは、それが2,3週間。この国、一体どうなっているんだか?日本だって予約が必要な治療はあるが、今回は耳鼻科の先生に会うだけで数週間かかると言われているのだ。あり得ない話だ。

もし自分で保険に加入していれば、その保険が提携している病院を自分で選んで行くことができる。私が自分で保険に加入できないほど貧乏だから悪い、と言われてしまえばそれまでだが、お金を持っているか持っていないかで受けられる医療がこれほど変わっていいわけがない。私は医療と教育だけは平等な機会が与えられるべきだと思っている。ま、そんなこと、ここで力説しても仕方がないか…。所詮アメリカ、金を持っていなければ、何もできない国なのだ。貧乏人と金持ちの間での“病気への感染率”と“寿命”が大きく違うことは、最近SOC1で習ったばかりではないか。

それでも私はMed-Calに入れただけマシである。このおかげで時間はかかるが、病院へはとりあえず行けるのだから。知り合いはこのMedicareの対象にはなれないらしい。2人の子供がいるのだが、本人の収入が月に1,300ドルを越えているので恐らく却下されると言われたそうだ。どう考えても1,300ドルって3人家族が暮らしていける金額ではない。もう少し収入の額を上げたほうがいいのではないだろうか。

ま、何はともあれ病院2件でお願いしてみたが、やはりどちらかの病院が早く予約してくれるのを待つしか道はなさそうだ。早く治療を受けさせてほしい。心の底から日本へ帰りたくなった私だった。

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