メキシコシティでお正月を迎えた。メキシコはクリスマスが終わっても、1月6日に3賢人がジーザスにギフトを与えるまでがクリスマスのお祝いらしく(そして国民のほとんどがカトリック教徒のため)、お正月もクリスマスの延長のようだ。そしてお正月を迎えるのもやはりクリスマスと同様に家族と過ごすというのが基本らしい。彼氏彼女と出かけるのではなく、家で家族と過ごすのが当たり前らしい。そしてクリスマスとお正月を迎える夜に食べるディナーのメニューも、ほとんどの家で同じらしい。
メキシコでは年越し蕎麦はないが、似たような感じでぶどうを12粒食べるのが習慣のようだ。何でも1秒間に1つずつ食べ、その際に願い事を心の中で唱える。これは同じことを12回祈ってもいいし、12個の願い事を1秒ごとに祈ってもいいとのこと。TVのカウントダウンに合わせて、ぶどうを1つずつ食べ、12個食べ終わったところで年が明ける。ところ変われば習慣も違うものだ。
さて、今日はこちらはまだ1月1日。天気もよかったので、ピラミッドへ行って来た。メキシコシティから車で1時間少しかけてTulaという町へ行った。元旦だったが、それなりに人は来ていた。
入り口を抜けてサボテンがぽつぽつと並んで生えているところをしばらく歩くと、ピラミッドが出てくる。ピラミッドの上には8本のポールが立っている。もともとは10本だったそうだが、2本失われてしまったらしい。特に柵もなく、行きたいように、登りたいように、ピラミッドや折れた柱などに触れることができる。その代わり落ちたら、自己責任だとは思うが。しかしそれほど高いピラミッドではないので、岩をよじ登っていくこともできる。ピラミッドの上に立つと、四方が広く見渡せる。こんなところに一体何人くらいの人が住んでいて、どんな生活を送っていたのだろうか。
メキシコはピラミッドがあちこちにある。それぞれ年代も人も異なっているのだが、新しくやって来た人たちが古い文明から文化や宗教などを継続しているので、いくつかの神は異なるグループ間で共通でもある。このTula遺跡は、1100年頃まで続いていたらしい。(メキシコ人談)こういう遺跡が1000年近く残っているなんて素晴らしい。それにしてもピラミッドで元旦を過ごすなんて、何て素敵な1年のスタートだろうか。
あけましておめでとうございます。
皆様、今年もよろしくお願いします。