絶対話せる!英会話

楽しい日々。( Part II )

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友人との再開話、第二段。

昨日はメキシコ人の彼女と、トルコ人くんに会った。メキシコ人の彼女と会ったのは、3年10ヶ月ぶりくらい。しかも実はその前にも何度しか会ったことしかないのだった。私をSNSで私を探してくれた彼女。探してもらえてラッキーだった。しかし実は私、彼女とは仲がよくなると、初めて会ったときから何となく直感していたのだった。そしてたいていの場合、私のこういう予感に、はずれはない。

昨日は電話で少し話をした後、近所のスターバックスで待ち合わせ。「変わらないね。」とすぐに打ち解けた。この後ノンストップで会話が始まる。今まであったこと、どういう経緯でアメリカに来たのかということ、これから先何をするつもりかということ等々。私は英語で話すときによく話せる相手とそうでない相手がいたりする。ま、それだけ私の英語が達者でないということもあるのだが、実は日本語で話していても最初からよく話ができる人とそうでない人がいる。最初から話ができる人は、その後長く私の友人となる人である。彼女とはお互いに話が止まらなかった。私はこの間自分が英語を話していたことをすっかり忘れていたくらいだ。

彼女は6歳のときからアメリカに住んでいる。しかし彼女がグリーンカードをゲットできたのは、彼女が17歳のときだったらしい。しかし、この間は不法滞在だったわけでもないらしい。手続き中だったためと、彼女の移民のケースは他のメキシコ人移民のケースとは少し変わっているため、Undocumentedにならずに済んだのだ。彼女が持っていたのは少しばかり特別なビザ。彼女はメキシコのアメリカとの国境の町で生まれた。そして彼女の両親もこの町で生まれた。アメリカ政府はこの町で生まれた人にだけに対しては、長年ローカルビザと言うものを発行していたらしい。そのビザがあれば、この町生まれのメキシコ人に限り、アメリカ国内のサンディエゴカウンティ内に行く場合、無条件で行ったり来たりができたそうだ。ただしそのビザはサンディエゴカウンティを越えてアメリカ国内に入ることは許されていなかった。しかし簡単な届け出を出せばよかっただけなので、彼女の一家は届け出を出してLAへ移り住んだ。このときにグリーンカードを持っていたのは、アムネスティによりもらえた彼女のお父さんだけ。

LAでは彼女は地方の小学校へ通い英語で授業を受けたが、クラスメートはヒスパニックの子ばかりだったため、全く英語を話す必要がなかったらしい。つまり彼女は英語の読み書きはできたが、そしてもちろん英語をある程度聞いて理解することはできたが、英語を話した経験はほとんどなかったらしい。その後彼女はLAに7年間住んだ。彼女が13歳のとき、今の町(私が通ったコミカレの隣町)へ越して来た。そして彼女はスペイン語だらけの環境から急に英語だけの環境へ放り込まれることになった。読み書きはできたものの、全く英語が話せなかった彼女、最初はもうかなり苦労したようだ。(なので彼女は私が初めてアメリカへやってきてコミカレへ通い始めたときの苦労がとても分かると言っていた。)今ではネイティブと変わらない英語を話す彼女だが、自分では疲れてきてしまうとスペイン語訛りが出てしまうと言っていた。
 
幸い彼女は18歳になる前にグリーンカードを手にしたので、ラッキーだったが、同様のケースの彼女の友人はグリーンカードをもらう前に18歳になってしまったらしい。そのため、もうその家族の扶養家族としての申請は却下されてしまうことになり、全て一から独立した個人のケースとして申請し直さなければならなくなってしまったそうだ。ステータスがないとは言え、アメリカ育ちのその友人、仕方なく留学生として学校へ通った。そして学校を終えた。ところが学校を終えた時点で、今度はアメリカに留まれるステータスがなくなってしまった。その後仕方がないので不法滞在移民としてアメリカで過ごし、アメリカ人と結婚することになった。(グリーンカード目的の結婚ではないらしい) しかし、今度はその彼女にペナルティが課されることになった。それはステータスがなくなってしまったにも関わらずアメリカへ居続けたこと、そしてその他いろいろな事情が悪い方へ解釈され(詳細は分からないが)、結婚前に2年間の国外退去処分を言い渡された。2年間もアメリカを離れるわけにはいかないので、彼女は弁護士を雇い、幸いペナルティ期間は3ヶ月に短縮されたそうだが、その彼女はアメリカ人ではないものの、物心がついたときからアメリカ育ち。メキシコに知り合いはほとんどいないのだった。しかしどうにかサンディエゴで知り合った人に知人を紹介してもらい、今はその3ヶ月の処分中でメキシコの国境の町に住んでいるとのこと。そして今年の冬に帰国し、旦那さんとなるアメリカ人と一緒に面接を受ける予定で、そこで申請が認められればやっとアメリカへ帰国することが許されるらしい。本当に移民のケースは人それぞれという話。

私の友人はこういういろいろな話の中で育った。なのでUndocumentedな人たちを助ける仕事がしたいと考え始め、スペイン語と英語の裁判所の同時通訳を今は目指している。そのためコミカレからのトランスファー後、今通っている大学ではメジャーをポリサイからスペイン語に変えて、その他には通訳専門学校にも通っている。通訳の試験というものがあり、それにパスすれば、彼女は地方裁判所で通訳として働くことができるらしい。(ちなみに通訳の試験をパスすれば、学歴は問われないらしい。しかし彼女は将来のため大学も卒業したいと考えている。)日本語と英語の同時通訳の人に比べれば、スペイン語と英語の同時通訳は少しは簡単だろうが(彼女は両方ともネイティブのようなものだし)、しかし試験は同時通訳を40分もしないといけないらしい。彼女は自分で自分は他の人よりもこういう作業に向いているとは言っていたが、40分の同時通訳は未知の世界らしいので、合否はやってみないと分からないと言っていた。

40分の同時通訳なんて頭がパンクしそうだ。そして試験には何段階かレベルもあるようだ。完全な法定通訳となるためには、スペイン語、英語共にスラングから専門用語まで知らないとならないらしい。彼女の誤訳がその人たちのその後の人生を変えることになるかもしれないので、考えられる全ての語に精通している必要がある。なので彼女は最近スペイン語のスラングを学び始めたとのこと。そして実は彼女自身はアメリカ育ちにも関わらず英語のスラングをあまり知らないと言っていた。なので私が英語のスラングや熟語を知らないので、時々人が何を言っているのか分からないという状況がよく分かるとのこと。

彼女のスラングを学ぶのに最適な方法は、最新のヒップホップを聞くこと。しかしそれらの言葉は7-8年も経てば時代遅れになる可能性もあるので、ヒット曲でナイトダメらしい。彼女が若いときに使っていた言葉はもう時代遅れになっていると彼女は言っていた。例えとして彼女は「Cool」を挙げた。Coolは皆さんご存知のとおり、いいとか、すごいとか、格好いいとか、いけてるとか、とかいう意味だが(英辞朗より)、今では死語になりつつあるとのこと。代わりに最近台頭しているのは、「tight」とか「sweet」らしい。

しかし困ったことに私は大抵の音楽はOKなのだが、ヒップホップだけはあまり好んで聞かないのだった。しかし彼女も同様にヒップホップはあまり得意ではないらしい。そのため英語の勉強のためと思ってなるべく聞くようにしているらしい。(ほぼネイティブの彼女でさえも努力しているので、私ももっと気合を入れて英語を口語英語を学ばないといけないということを再確認した。)

彼女は今英語とスペイン語のスラングを勉強中なので、面白いケースがあったら私に今度メールで知らせてくれると言ってくれた。(そのスラングはどういう状況で使うのか、例を加えながら。)彼女は日本にも興味津々で、きちんと働き始めたら弟を連れて日本へ行きたいと考えているとのこと。弟くんは今18歳なのだが、日本のアニメに夢中らしい。なので日本語を勉強し始めることを真剣に考えているとのこと。目下の彼女の目標は早く仕事を始めて(もちろん大学卒業もだが)、お金を貯めて次のワールドカップサッカーへ家族全員を連れて行ってあげることらしい。何て家族想いなのか。

彼女のお母さんはメキシコの大学で教師になる資格を取ったが、そのまま働かずに今日まで来てしまった。しかし未だに教師へなりたいという思いは変わらないため、最近私達が通ったコミカレへ通い始めたそうだ。彼女は恐らくもう50歳近いと思うのだが、学校へ通い始めるなんてものすごいパワーだ。彼女の家庭にはきっとPositiveな気が溢れているに違いない。

話が次から次へと途切れることもなく進んでいたら、ふと時計を見たら、次はトルコ人くんと会う時間が近づいていた。ふと思い出したのは、私と彼女は彼がプレジデントだったときのクラブのミーティングで初めて出会ったのだった。そしてトルコ人くんは、どんな人でもWelcomeな人だ。「じゃ、彼女も連れて一緒に会えばいいじゃない」と思い立ち、一緒に晩御飯を食べることにした。

また長くなってしまったので続きは第三弾へ。

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