ルームメイトが毎日のようにDVDを借りてくるので、よく一緒に見ているのだが(もちろん会話全部は未だにわからない)、時々彼が笑っていても、私には全然わからないことがある。先日観た映画の中で「俺はbrownieだった。」という台詞があり、ルームメイトは笑っていたのだが、私には一体何のことやら全くわからなかった。「何がおかしいの?」と聞いたところ、brownie というのは「ガールスカウト」のことらしい。あーなるほどね。ふざけて答えて保安官をからかっていたわけか。私は brownie なんて、ケーキとしか頭の中で結びつかなかった。聞き取れても知らないものはやはりわからない。
「鮫肌男と桃尻女」を一昨日観た。もちろん日本語音声、そして英語のサブタイトルで。その中で「今電子レンジでチンしますから。」という台詞があった。字幕には "I’ll nuke it." とあった。またまた? 「何?nukeって?」と聞いたところ、「スラングで電子レンジで暖めるということだよ。もともとの意味は核兵器、またはそれで攻撃することで、そこから出来た言葉だよ。」と教えてもらった。ふーむ、「電子レンジでチンする」だって、スラングと言えばそうだ。なので、この場合その単語を使ったということは、とても上手い訳だと感心してしまった。
そして最近覚えたもう一つの言葉は、「purr」。私は気が向くといつも猫と遊んでいるのだが、猫は嬉しいとグゥー、グゥーと音を出す。これ何て言うの?とルームメイトに聞いたところ、「Purring」と教えてもらった。最近はこうやって音で聞いて覚える単語が増えた。ルームメイトに聞くことが多いので、音をそのまま真似して覚える単語が増えたのだ。私が今まで知っている単語のほとんどは本や新聞から覚えた単語だ。例えTVで見て学んだ単語でも、ピンとこないものは知識としてしか頭の中に入っていない。だから話すときに極端に語彙が限られてしまうのだ。実感として感じたことのない単語はとっさに口からは出てこない。知識として知っているから、英文記事を読んでいるときには役に立つ。それは思い出す時間が取れるからだ。ただ会話の中ではあまり知識は役に立たない。もっと頭の中の知識を体感して会得し直す必要があるな、と最近はつくづく感じている。