日本語で「待って」と言うときには、
「待つ」という単語しか思い当りませんが、
英語ではいろいろな言い方があります。
たとえば先日、会社の同僚が、他の同僚に
「ちょっと(私の机まで) 来てくれる?」と言いました。
すると彼は、「(行くから)ちょっと待ってて。」と答えました。
さて、彼は何と言ったでしょう?
彼は「Give me a second.」と言いました。
これは「Give me a minute.」 でも同じ意味になります。
これはこのまま丸暗記してしまってください。
こういうフレーズを丸ごと覚えてしまうと、
「Give」は、後ろに目的語を2つ(me, a second)
取ることのできる動詞であるということも、
まとめて覚えられます。
一方で、電話での「少々お待ちください。」の
「待つ」は、「Please hold.」や、
「Hold on, please.」などが使えます。
丁寧に言いたいのなら、
「Could you hold on a second, please?」
と言えばいいかと思います。
あとは「just」を「a second」や
「a minute」や「a moment」につけて、
「Just a second.」
「Just a minute.」
「Just a moment」などがよく使われます。
「second」を短くして、「Just a sec.」とも言われます。
たとえば家族で外出するとき、
家族全員が出かける準備を終えて、
外で「早くー!」と待っています。
そんなときにあなたは、「Just a second.」と
家の中から叫ぶかもしれません。
「ちょっと待ってて。」ということですね。
または、家族と一緒にいるときに、
友達から電話がかかってきたとします。
「ちょっと待っていて。この電話出るから。」
というときにも「Just a minute.」は使えます。
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また、「待つ」という言葉で、
日本の人が一番最初に思いつくのは、
きっと「Wait」でしょう。
「Wait」も「Wait a minute.」 の形で使われます。
ただ「Wait a minute.」は、
状況と言い方によって、
若干意味合いが異なってくる言葉でもあります。
オフィスで聞くのは、こんな感じです。
同僚同士で会話しているときに、同僚の一人が何かを言いました。
でも、その言ったことに対して、
何かおかしくない?と他の同僚が思ったとします。
すると、彼は「Wait a minute.」と言ったりします。
これはどういう風に使われているかと言いますと、
相手が言ったことに対して何か気づいたり、
思ったりしたときに、
相手や会話などを遮るときに使われるわけです。
日本語でも相手が言ったことにおかしいなと思ったら、
「ちょっと待って。」と話を止めることはありますよね。
それと似た感じで使われます。
あとは、何かふと思いついたり、思い出したりして、
相手の注意を引くためにも、
「Wait a minute.」は使われます。
たとえば、「ちょっと待って!いいこと思いついた。」
と言うときなどに使えます。
ということで、「Wait a minute.」には、
単に「待って。」という以外の意味合いもありますし、
少しきつく聞こえてしまう時もありますので、
使い方に少し気を付けた方がいい言い方だと思います。
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上に挙げた「待って(ください)」をまとめてみますと、
同僚が言った
・Give me a minute.
電話で待ってもらうときに使える
・Hold on, please. / Please hold.
・Could you hold on a second, please?
待っていてもらう時に言う
・Just a second. /Just a sec.
・Just a minute.
・Just a moment.
・Wait a minute.
「待つ」という日本語だけでも、
英語では状況に応じて、
いろいろな言い方ができます。
今日のフレーズは、本当によく使うので、
実際に使っている場面を想像しながら、
覚えてしまってください。
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