絶対話せる!英会話

車がないと。

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今朝は8時から仕事が入っていた。車がまだ修理屋にあるため、学校へはバスで行かなければならなかった。バスは1時間に1本。ここら辺のバスの時刻表は全てのバス停に書かれていない。つまり、近くのバス停の時刻表から最寄のバス停の到着時刻を、大体の時間を足したり引いたりして計算するのだ。ところが、今日はこの計算がどうも間違っていたらしい。車で8分ほどの距離のところのバス停の到着時刻に8分足して少し余裕を持って早めにバス停に着いたつもりだったのだが、20分待っても来ない。どうやら私がバス停に着く少し前にすでに行ってしまっていたらしい。

仕方なく家へ帰り(バス停までは3分ほど)次のバスに乗ることにした。次のバスには少し早めに家を出た。今度はちょうど8分計算したとおりに来た。バスは途中ダウンタウンを通るため、少し遠回りをするが、最短ルートに近い道を通るので、15分ほどで着く。しかし今日は違った。なぜかと言うと、Countyのオフィスの前でバスはしばらく止まっていたからである。あれ?何でここで止まるのかな?と思ったところ、バスの運転手さんが「すぐに戻るからね。」と言って去って行ってしまった。多分トイレに行ったのではないかと思う。3分ほどで彼女は笑顔で戻ってきた。

ま、誰だってトイレくらい行きたくなるし、これってよく考えたら当たり前の権利だろう。しかも日本と違って走行距離がちょっと長いし。日本だったらバスの運転手さんが途中でいなくなってしまうなんて考えられないけれど、こちらではこれが普通なのだろう。こちらの人はあまり時間を気にしないので、私も日本にいたときほど時間に縛られている気がしなくなってきた。日本だったら1,2分の遅刻でも気になるが、こちらでは「いやー、今日は道が混んでいて…。」という言い訳が通用するからだ。雨の日には教授が遅刻をつけなかったりもする。(南CAではあまり雨が降らないので、雨が降ると皆が遅れがち。)

その後バスはダウンタウンのバス停に着いた。(ここがほとんどのバスの発着所で遠くに行く場合はここでバスを乗り換える。)やはり気になるのは、人種の偏りだ。9割近くの人の肌は黒い。真っ黒でなくても黒い人たちだ。残りはヒスパニック、数人の白人になる。その他バスをよく利用するのは留学生だけだろう。アメリカ人でバスに乗るのは車が買えない貧乏人と決まっている。誰もがそう思っているし、実際乗ってみてもそう思う。明らかにバスに乗っている人たちはこう言っては失礼だが、貧乏そうだ。まだまだ人種ごとの経済格差はとても大きそうだ。

私も3年前は車を持っていなかった。車での移動を中心に町が作られているので、買い物に行くのにも不便だった。夜はもちろん全く外出ができなかった。私は今の車を友人から1,800ドルで買った。安い買い物だった。車を持っていないときは生活するのも何だか惨めだったため、その後の生活と比較すると1,800ドルでこの便利さが手に入ったなんて信じられないほどだ。何せどこにも一人で行くことができなかったのだから。日本に住んでいると、アメリカで車を持っていないということがどれほど不便なのかはあまり実感できないと思う。車がないと最低レベルの生活すら送るのが怪しくなるこの町で、車を持っていない人はさぞかし大変だろうと思う。ここでの車の維持費はそれほど高くはないにも関わらず、それでも車を持っていないということはかなり生活に困っているのだろうと思われる。

例えば私がいくらかかっているかを計算してみる。私は保険は最低レベルに近いものしか入っていないので、年間で460ドルほど。そして月々のガソリン代が40ドルほど。(最近はガソリンが高くなっているので、50ドルするときもある。)今回のような修理もたまにはあるが(この3年間で2度目。)、毎年車検もないし、スモッグチェックだけでいいので、それは40ドルもかからない。更新代も確か50ドルかからない。そうすると年間の車の維持費はガソリン代を含めても1000ドル少しだ。もちろん遠くまで行く人はもっとガソリン代がかかるが、それでも12ヶ月で割れば、毎月90ドルから100ドルほどで車が持てることになる。その100ドルで買える便利さは、口では言い表せないほどだ。生活に相当な時間のゆとりをもたらす。その100ドルが月々の生活費の中から捻出できないのだろうか?

毎日往復でバスに乗ると、2ドル50セント、20日乗ると、50ドル。あと50ドル足せば車が手に入るのだ。この50ドルで生活は本当に便利になる。それとも他の家族が車を持っているので、自分はバスで我慢しているとか?確かに4人家族なら、車は4台必要になる。そうると月々400ドルの出費になってしまうか。しかし夫婦二人で働いているのなら、200ドルずつだとしても出せる金額のような気がするが。それも出せないのか。私は週に25時間働くだけでも、生活もできるし勉強もできる。車も持っているし、少しずつ貯金もしている。そのお金さえ作れないのか。外人の私でさえもこれくらいの生活は送れるのに、元々ここに住んでいた人たちがそのレベルの生活さえもできないってどういうことだろう?奴隷制度時代の社会構造の底辺から未だに抜け出せていないよな、と思う。たまにバスに乗ると普段と違うことを考える。。

学校へ着いた後、修理屋へ電話をかけた。「ワイパーのゴムもおかしいよ。取り替える?」と聞かれたので、値段を聞いてお願いした。ずっと去年からそのパーツを自分で探していたのだが見つからなかったのだ。おまけに取り替えてもらえるならその方がラクだし、18ドルなら高くない。

その後友人に修理屋まで連れて行ってもらい、車を取ってきた。税込みで370ドルだった。(CAの税率は7.75%)「エンジンの状態はいいし、まだまだ乗れるよ。」と言われたので、「サンフランシスコまでドライブできる?」と聞いてみたら、「もちろん。」と言われた。なら車を引越し先にも持っていこうかな、と少し考え始めた。(肝心の引越し先はまだ未定だが。)

車を取り返して、やっと普通の生活に戻った。やっぱり車がないとこの町は不便で仕方がない。

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