金曜日と月曜日に休みをとって、4日間でSan Franciscoへ行って来た。Mexico Cityから来た人を連れて行ったので、とても観光らしい旅行になった。San Franciscoは今回で3回目。私はLAよりもSFの方がはるかに好きだ。何と言っても普通に普通の人が歩いているのが、とても町らしい。LA近郊では、歩いている、または公共交通機関を使う人は大抵貧乏人と決まっているが(あるいは倹約家)、SFでは一般の人が町のどこでもとことこと歩いているのがいい。
ケーブルカーで坂道を下るのを楽しんだり、初めてAlcatraz に立ち寄ったり、Sausalitoまで足を延ばしたり、久しぶりに観光旅行らしい旅行だった。実は私、よほど親しい人とでないと人と旅行をするのがあまり好きではないのだが(基本は一人旅が好き)、今回は言葉が不自由であったため、気分的には一人で行動しているようだった。なぜなら旅行中の会話の95%はスペイン語だったので、会話を聞こうと集中しない限り、一緒に行動していても一人の気分が味わえた。私を除く4人がスペイン語のネイティブスピーカー、しかもそのうち二人は全く英語が分からないので、必然的に会話はスペイン語のみに。
私は言語を習得する能力(会話)は、どちらかと言えば一般の人よりも劣っているようで、外国語に限っては、聞こうとしないと全く耳に入ってこない。なので未だに英語であっても耳をシャットダウンしてしまうことができる。そういうときは言葉は言葉として入ってこない。単なる音になる。それがスペイン語なら尚更のこと。
しかしこれが幸いして、あまり人に構わず、構われず、無理して会話をしなくてもよかったため、一人で行動しているような気分にもなれた。たまには言葉がよく分からないというのもいいものだ、と思った。何せアメリカに来てから、言葉がよく分からないことはストレス以外の何物でもなかったもので。