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新型コロナウイルス-いろいろな影響

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昨日寝る前にニュースアプリを読んでいて、「All domestic flights will stop from Tuesday midnight.」と言うのを見てびっくりしたら、インドの話でした。() 国内のフライト全部が止まるというのは、驚きです。

 

「航空関連業界」

インドだけではなくて、シンガポール航空でもスケジュールされていた収容能力の96%を、4月の終わりまでカットすると言っています。() シンガポールはすべての外国人の入国を禁止すると発表しましたから、フライトも確かに必要ないですよね。

 

アメリカではSouthwestがかなり大幅にフライトをキャンセルするようです。今は乗客は20%未満のようです。サウスウェストって、私も国内を旅するときにはいつも使いますが、座席指定がなく、フライトを利用する頻度によって乗る順番が変わってくる仕組みになっています。順番を書いたチケットが渡されるので(あるいはアプリで)、その順番に並んで、そして順に飛行機へ入り、空いている席を見つけて座るようになっています。ピーク時には毎日4,000フライトあるようですが、金曜日からは、一日1,500ものフライトをキャンセルするそうです。アメリカ国内の動きもかなり制限されてくると思います。

 

飛行機はフライトはこうやってもちろん段々とフライトが減ってきていますけれども(閉鎖されている地域が増えてきたので当たり前ですが)、今度はボーイングが、一時的に製造の方も止めることに決めたようです。ボーイング社のウェブサイトには、3月25日から14日間シャットダウンすることに決めたようです。ウェブサイトには、以下のように書かれていました。

 

Boeing announced a temporary suspension of production operations at its Puget Sound area facilities in light of the state of emergency in Washington state.

 

「レストランとその従業員」

この記事にも書かれていましたが、当たり前ですが、レストラン業界への影響は半端ないですね。記事の真ん中のグラフを見ると、予約の落ち込み具合がわかります。今は多くの地域でテイクアウトとデリバリーしか開くことを許されていないので、業界全体の売り上げの落ち込みは聞かなくてもわかります。そしてそれに伴って、従業員の方たちの仕事もなくなっています。

 

レストランのサーバーの給料は、多くの場合、州が定めた最低賃金で、生活はチップで成り立っています。私も学生時代、ウェイトレスをして生活費を稼いでいましたので、その苦労はよくわかります。(学生時代から既にグリーンカードを持っていたので働くことができました。)で、こういうサーバーの人たちって、多分ほとんどの場合、仕事ができなくなったら、何も保証はないと思います。ですから、レストランやバーのサーバーとして働いていたら、お店がクローズされたら、もうお金が入って来ないことを意味します。

 

「毎回の給料でギリギリ生活している人たち」

そしてアメリカ人の多くの人は、そういうときに備えはないそうです。こちら2日前の「The Hill」の記事です。タイトルがなかなか手厳しいです。

 

「Coronavirus reveals financial irresponsibility of Americans」

 

コロナウイルスは明らかにした、アメリカ人の金銭的な無責任ぶりを。

 

How long could you sustain your household if you were to stop earning income? If you are like most Americans, the answer is not for long. Only 40 percent of Americans can afford an unexpected $1,000 expense with their savings. In fact, nearly 80 percent of workers are living paycheck to paycheck. It is no surprise that the probability of an economic recession brought on by the coronavirus pandemic caused many to worry.

 

もし収入を得ることが止まってしまったら、あなたはどれくらい家庭を支えられるだろうか。あなたがほとんどのアメリカ人のようなら、答えは「そんなに長くない」である。たった40%のアメリカ人だけが貯金で予期せぬ1000ドルの出費に耐えられる(余裕がある)。事実、労働者の大体80%の人たちは、その日暮らしをしている。(稼いだお金をそのまま使う生活をしているということです。)コロナウイルスのパンデミックによる経済不況の可能性が多くの人を心配させたのも驚くことではない。

 

In major cities such as Boston, New York, Los Angeles, and San Francisco, restaurants and businesses have been ordered to close. For many hourly workers, this means no paychecks in the coming weeks. Almost one in five Americans have already lost their jobs or have reduced hours

 

大都市では、ボストンやニューヨークやロサンゼルスやサンフランシスコでは、レストランやビジネスはクローズすることを指示された。多くの時給の労働者にとって、これは、これから数週間給料が入って来ないことを意味する。ほぼ5人に1人のアメリカ人は、既に仕事を失ってしまった、あるいは労働時間が短縮されてしまった。

 

ということで、80%近くのアメリカ人にとって、もらった給料でその日の生活を支えているような状態なので、次の給料が入って来ないということは、死活問題になることがわかります。そう言う人たちは多くの場合、家を購入するのではなく、アパートなどで暮らしていると思いますから、給料が家賃や食費に直接影響を及ぼすと思います。家賃が払えなくて追い出され、ホームレスになってしまう人たちも多いアメリカなので、shutdown というのは、多くの人にとって非常に経済的に苦しい状況を作り出していることがわかります。

 

しかも多くの地域で、このまま外出を制限される生活は続くようですから、アメリカではかなりの割合の人たちが、普通に生活していけないことも意味します。そういうわけで、今、議会で緊急の経済対策について話し合われています。

 

「ホテルとカジノ」

ホテル業界も打撃は深刻です。マリオット・インターナショナルは最も大きなホテルチェーンですが、すでに従業員へ自宅待機を始めていますし()、Las Vegas のカジノもクローズしてしまいましたしね。

 

写真を見たら、人がまったくいないので、何だか悲しくなってしまいました。ここで写真を見ることができます。3か月前に両親を連れて、ラスベガスへ行ってきたのですが、あのときにはまさかラスベガスのカジノがクローズされてしまうなんて、夢にも思いませんでした。いつ行っても、人がわさわさといるのがラスベガスですから。

 

30日間、カジノ自体が封鎖されることになったので、あの大きな市でのホテル、レストラン、バー、ショー、お土産屋、それらに関係している人たちは、今大変な状況になっていることがここでもわかります。手に職があっても、すぐれた技術を持っていても、それを見せる場がないとなると、こういうホスピタリティ業界は本当にどうにもならないことがわかりました。

 

「献血」

また少し前、TVのニュースでも見ましたし、5日前のThe New York Timesの記事でも読みましたが、血が足りなくなっているそうです。

 

The nation’s blood supply faces a dire shortage.

 

国の血のサプライは、緊急な不足に直面しているそうです。

 

そんなこと、ニュースで報道されるまで、気づきませんでした。今、献血イベントがキャンセルされてしまっているので、その結果として血液が不足してきてしまっているとのことです。私も無知で知らなかったのですが、

 

Red blood cells are viable for 42 days, platelets for only five, so it’s essential to keep new donations coming in.

 

赤血球は42日間、血小板はたった5日しか生きられないそうです。だから新しい血液が入ってき続けることが不可欠なのだそうです。

 

また、この記事を読んでいて、「そんなにハッキリとそういうこと書くんだ…」と少し驚いたのが、この下の部分です。

 

Almost any healthy person can, although requirements may vary by state. (One exception: if you’re male and have slept with another man in the past 12 months, you can’t give blood.) Blood donation will impact neither your own health nor your immunity, experts say.

 

ほとんどの健康な人なら誰でもできるが、州によって必要条件は変わってくる。(例外が一つ:もしあなたが男性で、過去12か月の間に他の男性と寝たことがあるのなら、あなたは血をあげられない。)この書き方に、びっくりしました。献血はあなたの健康や免疫には影響を与えない、と専門家は言っている。

 

今回のウイルスとは直接関係がないものの、血液は交通事故や手術の際に必要なものです。まさかそういうところにまで影響があるとは、考えたこともありませんでした。

 

「必要がない限り家を出ないようにする」ということは、本当にいろいろなところに影響が出てきているようです。

 

「アメリカで現在、Stay at homeが出されている地域」

今現在、アメリカでは、17州、26郡、10市で、少なくても175ミリオンの人口が家にいるように要請されているそうです。The New York Timesでは、地図とその地域のアナウンスメントも見ることができます。

 

This means at least 175 million people in 17 states26 counties and 10 cities are being urged to stay home.

 

アメリカの人口は、今月、330,478,237人(330ミリオン以上)らしいので、175ミリオンは人口の半分以上にあたります。トランプ大統領は、イースターまでにはどうにかしたいと思っているようですが、それはあくまで希望であり、どうなっていくのかは誰にもわからないところで、人ができることは限られていると思います。

 

 

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