この記事は、
[1] はじめまして。
[2] なぜ英語の勉強を再開したか。からのつづきです。
英語の勉強を再開して、1年が過ぎました。
最初の1年間は英語を楽しむことだけにフォーカスしました。
すると1年目が終わる頃には、
今度はちゃんと勉強してみようと思うようになりました。
で、どうやって勉強しようかな、と考えたときに、
そうだ、今度はTOEICでも受けてみようかな、と。
英検はあまり実用的でなく、いいイメージがなかったので、
じゃ、TOEICかな?と思いました。
また学校を探します。
なぜ独学でなくて、再び学校を探したかというと、
前の学校に通っていたときに、
一緒に頑張る仲間の大切さがわかったからです。
人は、同志がいると簡単に頑張れるものなのです。
お互いに励みになるんですね。
自分一人で努力するのが難しいなと思う人は、
私みたいにえいっと学校へ入ってしまうと、
意外に簡単にモチベーションが続くようになります。
また当時は、今みたいにインターネットのサイトがそれほど
充実していない時代で (YoutubeもSkypeもありませんでしたし)
英語の勉強サイトもそれほど多くはありませんでした。
なので独学も大変かなーと。
それに私は当時、自分の意思の力をそれほど信じていませんでした。
で、また学校へ通おうと思ったのでした。
それに何と言っても、試験勉強は、TOEICに限らず、
予備校の先生に教わるのが一番ですしね。
そういうわけで学校を探し始め、
地元の吉祥寺で、良さそうな英語学校を見つけたので、
とりあえず様子を見に。
いきなり英語試験と英語面接で面食らいましたが、
行動が早い私は、
すぐに次の土曜日から通い始めることにしました。
会社員だったので、無理の無いように週1回にしました。
なぜなら宿題が多かったんですよー。
週一の授業でも、結果として
毎日勉強することになったくらいですから。
宿題は、英会話のテープを聴いて、
テキストの問題に答えるというものと、
英語で説明された単語集の予習、
そしてプリントの問題を解いていくというものでした。
プリントは確か、TOEICの問題のようなもの。
リスニング、単語、文法と、なかなかいいバランスでの宿題でした。
私は、大学受験時、英語学校時代で覚えた単語は、
ほとんど忘れていたので、
このときに大分覚えなおしました。
単語集は、英単語がカテゴリーごとにまとまっていて、
しかもイラスト付きだったので覚えやすかったです。
こういう視覚による記憶への補助は、
とてもありがたかったですね。
私みたいに記憶を感覚に頼っている人は、
絵や写真も大事です。
文法はそこまで極端に忘れるものでもないので、
何となくぼんやりと覚えていたものを、
問題を解きながら再確認といった感じでした。
宿題の英会話のテープは、毎回長い会話で、
しかも質問が難しかったので、何度も聞きました。
答えを書き込んだテキストは、授業の前に提出。
そして授業を受けている間に、
職員の人たちが宿題をやってきたかどうかをチェック。
きちんとやってきてあると、ハンコを押してくれました。
なのでサボれませんでしたね。
私、無意識のうちに、逃げられない環境の
学校ばかりを選んでいます。^ ^
でも、この自分を追い込む環境づくりも大事です。
やる気が続かない人、コツコツと努力の出来ない人は、
まず環境づくりから始めるといいですよ。
あとこの学校には、A4サイズのリーディング(1パラグラフ)
の練習問題がたくさんありました。
図書館のように借りられるようになっていたので、
毎週2つくらいずつ借りて、英語を読む練習をしました。
自分専用のシートに借りた日付を書き込めるようになっていたので、
目に見えて自分が「おー、たくさん読んだな。」と
実感できるところが良かったですね。
この学校は、今考えると、生徒が飽きないような工夫が
あちこちにされている学校だったと思います。
宿題提出、宿題チェック、ハンコ、
借りたことが分かるシート、
目に見える形での学習記録づくり、
強制と、記録を残して見えるようにすることで、
達成感をくすぐる。
そういう心理学的な要素が上手く取り入れられていました。
オーナーさんが、自分自身の経験からいいと思ったことを
全て取り入れているような学校でした。
私もこのブログでは、そういう姿勢で
いろいろな情報をシェアしたいな、と思っています。
さて学校に入ってすぐの頃、
私は初めてTOEICを受けました。
確か630点。
それがいいのか悪いのかもよく分からなかったのですが、
とりあえずはじめのスタート地点を
知っておくために受けてみました。
だって最初の位置が分からないと、
自分がどれくらい進歩したのかが後で分からないですから。
でもこれが結果として良かったですね。
なぜかと言うと、点数が上がると、
単純に気分も上がるからです。
目に見えて進歩が分かると、
やる気って続くものなのですよ。
今となっては、TOEIC って、実用ビジネスレベルの英語を
正確に計る試験としては、
あまり役に立たないと思っていますが、
それでも私は、TOEICのいいところは、
2つあると思っています。
1つは、勉強すればするだけ点が上がるので、
勉強するモチベーションを維持しやすいということ。
点数がちょっとでも上がると、やっぱり嬉しいですよね?
だから目的もなく英語を勉強しようとするより、
TOEIC の点を上げるために勉強をするというのも、
最初は有りだと思います。
50点上がったら、「やったー!エライ、私。」と、
自分に何かご褒美をあげるのもいいと思います。
そして2つ目は、正確には英語力を測れないものの、
それでも大体の目安にはなるということ。
会話ができるようになっても、全く英語が読めない、
書けないという人は意外に多いので、
その人の英語の基礎学力を知るという点では、
TOEICの点は役に立つと思います。
つまり点数によって、
大体その人がどのくらい英語をわかっているかが、
経験者には分かる、ということです。
自分の過去の点数を参考にして、
そのときの英語力がどれくらいだったか、
読解力、文法、ライティング力でちょっと表してみますね。
<630点>
英語をやっと少し分かった程度。
大学受験を経験した人くらい。
<740点>
英語の細かい文法も少し分かってきた程度。
まだまだ日本語には引きずられものの、
どうにかかろうじて意味の通じる英語を書ける。
ただ手紙や段落は、まだ書けない。
あくまで英作文で1文書く程度。
<800点>
英語を使って仕事ができるスタートレベル。
この頃はじめて、
英語って読んだり書いたりして
本当に使えるものなんだ、
ということが分かりました。(^_^;)
まだきちんと文章は読めない。
恐らく新聞記事1つ、2つを読むのがやっと。
あるいは分かりやすい推理小説を、
深いところは突っ込まずに読める。
多少の間違いはあるものの、
やっとパラグラフで英語が書けるレベル。
英語から日本語への翻訳を
どうにか意味を間違えずにできるレベル。
この頃転職して、できたばかりのアメリカの会社へ入りました。
仕事は翻訳がメインでした。
<840点>
とりあえずライティングはできるものの、
まだ日本語英語。
英語を読むのが、やっと英文解釈でなく、
言葉自体に意味を持ち始めるレベル。
私はこの頃、ハリーポッターを読んでいました。
どうにか推理小説もきちんと読めるようになったので、
適当にアメリカのベストセラー本を何冊か読みました。
一通りの文法は理解しています。
<900点>
ライティングが、段々と英語の表現に近づく。
日本語から英語への翻訳が、
完璧ではないもののどうにかできるレベル。
大学の理系の英語のテキストなら(数学や生物や地学など)
意味を理解できる。しかしまだ読むのが遅い。
この頃、ダ・ヴィンチ・コードを読みました。
宗教関連、文化の違いによる知識不足で、
知らない単語がたくさんあって
結構読むのに時間がかかりました。
記事によるものの、経済誌 (Economist)、
Time 誌も読むことができる。
文系の英語のテキスト
(経済、人類学、心理学、英文学等)は、
まだちょっと難しい。
誰かに解釈してもらわないと、
意味が分からないこともよくある。
(これは英語力というよりは、解釈力の問題も含みます。)
私の昔の感覚を思い出すと、
TOEICの点数と英語力の関係は、こんな感じでしょうか。
900点を取ってからは、
もうTOEICを受けるのを止めてしまったので、
そこから先は、TOEIC を目安に英語力は語れません。
800点を取ったあとは、
TOEICは2回しか受けていません。
英語力って、テストでは
全然測りきれないことが分かったので、
テストを受ける必要性を
もうそれほど感じなくなってしまったのでした。
ちなみに840点を取った後、
アメリカで半年ビジネスクラスを取りました。
そしてアメリカのコミカレ(Community College) へ入ったのは、
900点を取った後でした。
TOEIC 630点から始まった私の勉強は、
この学校で1年半ほど続きました。
そして実はこの学校と平行して、
また別の学校へも行き始めます。
スランプを抜け出した方法、へつづきます。
[1] はじめまして。
[2] なぜ英語の勉強を再開したか。
[3] やっと英語の勉強を本格的に再開。
[4] スランプを抜け出した方法。
[5] 英語を勉強し始めて3年目、やっと転職。
[6] まさかの暗闇 & Resurrection。
私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、
今に至ったのかの勉強法については、
こちらのPDFにまとめています。
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