日曜日に
【Star Wars:The Force Awakens】
「スターウォーズ:フォースの覚醒」
を見てきました!^^
長年のスターウォーズファンとして、
私は楽しめました。
今やネット上のあちこちで
「スターウォーズ、見てきました!」
という記事が、溢れかえっているので、
それらのページを避けるのは
難しくなってきていますね。
それは日本語でも英語でも同じ状況です。
そういうわけで先週末からやけに見かける
「ネタばれ」 という英語の表現、
これを今日は取り上げてみようと思います。
日本語のサイトでも、映画の内容について触れられている場合、
大体 「ネタバレ」 としっかり最初に書かれていますよね。
それはネット上の最低限のマナーとして行き渡っているようで、
英語でもそれは同じです。大抵の場合、
記事の最初にきちんと書かれています。
全世界がこれほど盛り上がる映画も他にないせいか、
ここ数日は たくさんの「ネタバレ」 と書かれた記事を見かけました。
せっかくなので、英語でのニュースサイトはどういう風に
「ネタバレ」 と書くのかを紹介してみることにしました。
また記事の最後には、映画を見るにあたり
聞き逃せないスターウォーズのセリフ、
そして破格の値段で見てきたので、
それがいくらだったのかもシェアします。
※ ちなみにこの記事は、ネタバレは無しです。^^
まずは、CNNのネタバレ記事から紹介します。
記事にはこう書かれていました。
◆Spoiler warning: Do not read the following
if you have yet to see “Star Wars: The Force Awakens.”
まず最初に知っておかないとならない単語は、
この単語 「spoiler」 です。
この名詞を分解すると、こうなっています。
「spoil」 + 「er」 = 「spoiler」
「spoil」 は元々動詞で、何かを台無しにするとか、
ダメにするという意味です。そこから転じて、
子供などを必要以上に甘やかすという意味もあります。
その 「spoil」 という動詞に、
人であることを表す接尾辞 「er」 をつけると、
「台無しにする人、人の楽しみを奪う人(モノ)」
という意味になります。
接尾辞 「er」 は、
「teacher」 や「driver」 や「server」 などにも
使われていますね。教える人、運転する人、
給仕する人 (または球技でサーブをする人) です。
というわけで、「spoil」 + 「er」 = 「spoiler」 で、
人の楽しみを奪うもの(映画の楽しみを台無しにするもの)
↓
日本語にすると、「ネタバレ」 になります。
(※ 他にも意味はあります。)
その 「spoier」 に、
注意を喚起する 「warning:警告」 が付いて、
日本語で言う 「ネタバレ注意!」 になるわけです。
もう一度先ほどの英文を見てみます。こうですね。
◆Spoiler warning: Do not read the following
if you have yet to see “Star Wars: The Force Awakens.”
「ネタバレ注意:「スターウォーズ:フォースの覚醒」 を
まだ見ていないのなら、ここから先は読まないこと!」
さて、この英文と日本語訳を見比べて、
「???」 と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
なぜなら、if から後の部分に否定の語句が入っていないのに、
否定の日本語訳になっているからです。
この「have yet to ~」 は、
実は否定語が入っていないけれども、
否定の意味になる慣用表現で、
「まだ~していない」 という意味を表します。
よくある形の英語にすると、
・ If you have not seen “Star Wars” yet, … . になります。
「have yet to ~」 は、それだけで
「まだ~していない」 という否定の意味を含む
不思議な形ですけれども、そういう決まった表現なので、
このまま覚えてしまいましょう。
Cambridge の Learner’s Dictionary には、こう書かれています。
・「be/have yet to do something」 は、
今より前に終えることが予想されていていたものの、
まだ終わっていないこと、と書かれています。
となると、スターウォーズは、
既に見終わっているべき映画だったのでしょうか?
これを書いている現在で、
アメリカでの公開はまだ5日目なのですが。^^;
Longman Dictionary にも似たような定義が出ています。
今度は、ABCニュースからです。こう書かれていました。
◆ This story contains the biggest spoiler
from “Star Wars: The Force Awakens,”
so if you haven’t seen the movie,
you may want to stop reading now!
One last time, big spoiler alert!
こちらはかなりしっかりと 「ネタバレ注意」 をしていますね。
最初に、「この話(記事)は、
「スターウォーズ:フォースの覚醒」 の
おもいっきりのネタバレを含んでいます。
もし映画をまだ見ていないのなら、
今ここで読むのを止めた方がいいかも!
最後にもう一度言いますよ。思いっきりネタバレあります!」
ネットでの標準的な日本語に訳すと、こんな感じでしょうか。
スポイラーには、「big」 という形容詞が付くのですね。
「the biggest spoiler」、「big spoiler alert!」 と
2回も出てきています。
「spoiler alert」 も、CNNの記事に出てきた
「spoiler warning」 と同じで、
「ネタバレ注意」 という意味です。
「alert」 も「warning」 も、どちらも注意を喚起する言葉です。
もう一つ行きますね。今度は、USA TODAYからです。
◆ SPOILER ALERT!
The following contains massive spoilers
from Star Wars: The Force Awakens.
Do not read if you haven’t seen the movie.
大文字でしっかりと、「ネタバレ注意!」 と書かれていますね。
「以下(ここから先)は、
「スターウォーズ:フォースの覚醒」 からの
たくさんのネタバレがあります。
まだ映画を見ていないなら、読まないこと!」
今度は、「spoiler」 には、
「massive」 という形容詞が使われていますね。
「massive」 は、
非常にたくさんの、大量の、大規模な、非常に重い、
という意味の形容詞です。
相当量のネタバレがあることが、
この部分を読んだだけでわかります。
ちなみに英語では、「ネタバレ:spoiler」 は
数えられる名詞で、複数形にもなります。
ネット上のマナーは、暗黙の了解であるようです。
「ネタバレ注意」 が最初にないと、
うっかり読んでしまいそうですから、
やはり最初に書いておいていただけるとありがたいですよね。
でも映画を見終わったら見終わったで、
「あれはどういう意味だったのだろう?」 とか、
「あれは誰?」 とか、
いろいろと見た人同士で話し合いたくなるのも、
よくわかります。こういう 「ネタバレ記事」 は、
そういう人たちが楽しめる場でもあります。
我が家も見終わった後、3人であれこれ話し合いました。
私たちは先週末、メキシコ側へ遊びに行っていたので、
スターウォーズは
「英語音声・スペイン語字幕」 で見ました。
朝一番の映画 (11時) に行き、
全席指定だったので、好きな席が選べてよかったです。
しかも 3人合計でも、$7.15 という破格の値段で見てきました。
peso を dollar へ変換し、更に日本円に換金すると、
なんと866円になってしまいます。^^
メキシコは、物価はアメリカと変わらないのに、
映画の値段は異常に安いので驚きます。
そうそう、最初にお話した 「聞き逃せないセリフ」 とは、
この前回の記事で紹介した 「悪い予感がする。」 です。
お約束通り出てきました!!!
聞いた瞬間、「おぉ、やはり出てきたか!」 と思いましたね。^^
「悪い予感がする。」、英語で何て言うかを
忘れてしまっている人は、見直してみてくださいね。
まだスターウォーズをご覧になっていらっしゃらない方は、
◆ 「何だか悪い予感がする。」を英語で言うと?
◆「【スターウォーズ】 でもう一つの有名なセリフ。」
を読んで、それから映画を見に行かれると、
どこでそのセリフが言われるか、
聞き取る楽しみも増えると思います。
すると、私のようにそのセリフが出てきたときに、
きっとにんまりすると思います。
どこで出てきたかは、私自身も
「spoiler」 になりたくないので、まだ言いません。
比較的前半の方であったことだけをお伝えしておきます。
映画の中で聞き取れるように、
を見てから、映画にお出かけください。
私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、
今に至ったのかの勉強法については、
こちらのPDFにまとめています。
ダウンロードはこちらから。