絶対話せる!英会話

ミスアメリカで騒ぐアメリカ。

この記事は3分で読めます

日曜日にミスアメリカが決まりました。
しかし、これがいろいろと物議を醸しています。
というのも、ミスアメリカが
インディアンアメリカンの女性に決まったからです。

この記事にもあるように、多くの人達は、
このできごとが、アメリカの多様性と、全ての人種と文化を
アメリカのものとして喜んで受け入れる姿勢の
シンボルと見ているそうです。

Many see this achievement as a symbol of America’s diversity
and willingness to accept all races and cultures as its own.

『See (何か)as ~』で、(何か)を~として見ている。
diversity 多様性、willingness 喜んですること。

それにしてもこのニュース、
相当controversial (賛否両論)だったようで、
“Miss America Indian” とグーグルしたら、
334,000,000件もヒットしてしまいました。

日曜日のできごとなのに、3億3400万のヒットですよ。
まだ3日目です。(アメリカはまだ水曜日。)
今日は、私もこの数字に貢献してしまいます。

ま、それはさておき、
もちろんひどい意見も出ていることも確か。
このビデオでは、こんな反対意見が出ていました。

‟This is Miss America,  not Miss Muslim.”

‟Are you serious??!!!  The Arab wins??!!!
This is miss AMERICA!!! Not miss Arabia!!!”

‟Ummm wtf?! Have we forgotten 9/11?”

もちろんこのHuffington Post が、
わざとこういうツィートを取り上げているのですが、
書いている人たちが大馬鹿者であることはすぐに分かりますね。

こういう人たちの特徴は、物事をよく知らずに発言すること。
無知ゆえに感情で相手を説得しようとすること。
言葉遣いが悪いこと。(wtf なんて書いていますからね。)
そして「??」や「!!」をやたらと連発することです。

日本で英語を勉強している人たちは、
こういう人たちの文章や、英語を決して真似しないでくださいね。

さて上のツィートに反論してみましょう。まず、
◆ 彼女はインド系アメリカ人で、ヒンドゥー教徒だそうです。
ムスリムではありません。

◆ 比較する事柄の対象が、対等ではありません。
‟This is Miss America,  not Miss Muslim.”
アメリカはこの場合、国としてのアメリカですね。
でもムスリムは、国家ではありません。
イスラム教徒、ということです。
一体どこから急に宗教が出てきたのでしょう?

◆ 9.11を忘れたのか?
インド人が、9.11に関わっていたなんていうことは
私は今まで耳にしたことはないのですが、
この人は、一体どこからそんな情報を得たのでしょうか?

このビデオでは、それほど難しい英語が使われておらず、
聞きやすい英語ですので、ぜひ見てみてください。
その中でコメンテーターが言っていたことに、
私は共感しますね。

「審査員は正しい決断をしたと思う。
彼女はこのときに、まさにふさわしい女性だ。
ミスアメリカは、人種で決められるわけでなく、
ここに(アメリカに)属している人すべてという
考えに基づいている。」

これぞ、アメリカでしょう。
この考えがないと、移民の頭脳を相当使っている
アメリカという国の根幹を揺るがすことになると思います。

そして上のツィートを書いた人たちは
ご存じないのかもしれませんが、
この土地には元々白人はいませんでした。
アメリカ本来の美しさを求めるのなら、
Native Americansにその座を譲るべきでしょう。

アメリカでは、実は数年前にも
似たようなことがありました。
レバノンで生まれ、8歳でアメリカへ移住してきた女性が
ミスアメリカになったのでした。

フランスやイタリアでも、
この人たちのように、移民してきた黒人女性で
ミスフランスやミスイタリアになった人たちがいます。

diversity(多様性)を受け入れる国は、
いつもこういう議論からは逃げられないのでしょうね。

移民の頭脳や労働力を使いたい企業がある、
しかし自国民としての特権を守りたい人達がいる。
多様性と移民を受け入れるのなら、
その国に生まれたという事実だけで、
自国民としての優位性を
いつまでも人が保ち続けることは難しいでしょう。
すると特権を守りたい人達の矛先は、自分たちよりも
よい立場にいる移民に向かうわけです。

私は、これもその一例かな、と思いました。

さて皆さんは、日本でこういうことが起きたらどう思います?
ミス日本が、肌の色の違う外国人の血をひく
日本育ちの日本人だったら、
自分ならどう反応すると思いますか?

遠い世界の違う状況でのできごとだ、と
単に片付けず、一度、自分ならどう思うか、
どう賛成するか、どう反対するか、考えてみてください。
遠くの国の出来事を、じっくりと考えてみるだけで、
相当あなたの思考能力は鍛えられます。
そしてそれは、英語で会話をするときに
必ずどこかで役に立ちます。

英語を使って外国の人と話すということは、
自分の考えを伝えて、相手の考えを受け止めて
コミュニケーションするということなのですよ。
考えのないところに会話は存在しません。
それは英語以前の問題です。

へぇ、と思うだけでなく、自分で考える。
実はこれも英語が話せるようになる大事な訓練なのです。

それにしてもさすがアメリカ。
こういう議論が起きたとしても、やっぱり懐は大きいな、
と思いました。

それでは、また。

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