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アメリカ人の貧富の差。

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一昨日9/16月曜日に、Forbes誌で、
アメリカ人のお金持ちランキング400が
発表されたようです。

彼ら400人の富は、$2.02trillion、
Trillion = 1兆、1ドルを100円としてみますと、
つまり202兆円。

もうどれくらい巨大なのか訳の分からない数字に
なっていますね。
たった400人でこの金額。
これは、ロシアのGDP(国内総生産)と同じだそうです。
何だか比較されたロシアもお気の毒ですね。
国民1億4350万人の総生産が、400人の富と同じなんて。

アメリカでは、もちろんBill Gatesがトップです。
世界のトップは、ここ数年は、
メキシコ人のCarlos Slim Heluですね。

ビル・ゲイツに関しましては、この記事によりますと、
20年連続で一位だそうです。

Bill Gates topped the list for the20th straight year
with a net worth of $72 billion,
followed by investor Warren Buffet
and software magnate Larry Ellison. だそうです。

Top は名詞で使うことが多いですが、
この文のように動詞でも使われます。
最上位にあると言う意味です。つまりリストで最高位。

「~年連続」という英語表現は、日本語のように
20 年間連続というように期間に注目しているのではなく、
for the 20th straight year」のように、
何回目の年かということで表されます。
なので、2nd, 3rd, 5th, 20th となります。
日本語との感覚の違いが面白いですね。

さて、ランキングにぞろぞろとお金持ちが登場しているアメリカ、
この国は、先進国の中でも、貧富の差が激しいことで有名です。

それなのに、このお金持ち400人は、
今年は去年よりも更に、お金持ちになったそうです。
2012年から2013年で、この人たちの富は、
170兆円(100円で計算) から 202兆円へ増えました。

でもアメリカ自体は、それほど今、
景気がよいわけではありません。
もちろん2008年に比べますと、大分落ち着いてはきましたが、
それでも決して好景気と呼べる状態ではありません。
失業率は依然として高く、給料も上がっていない。

でも!
富める者は富める、そうでないものはそうでなく。
まさにそれが当たり前の国、アメリカ。
日本とは、やはりかけ離れた国です。

6日前のNew York Timesのこの記事でも
お金持ちが更にお金持ちになっていっている状況が
記事にされています。

タイトルは、
“The Rich Get Richer Through the Recovery”
お金持ちな人は、(景気)回復を通して、よりお金持ちへ。

皆さん、文法の授業で教わったと思います。
「The + 形容詞」で、~な人ですね。
なのでこの場合は、「お金持ちな人」= rich people。

この記事の中では、アメリカ人のお金持ちが
どれくらいお金持ちかが書かれています。

アメリカ人のトップ10%の稼ぎ頭は、2012年
アメリカ総収入の半分以上を稼いだ。
1世紀前に政府が関連データを集めて以来の、
高いレベルを記録した。

The top 10 percent of earners took more than half
of the country’s total income in 2012,
the highest level recorded since the government began
collecting the relevant data a century ago.

NY Times-richer

記事から引っ張ってきたこのグラフを見てください。
どれだけアメリカのお金持ちが稼いでいるかが分かります。
昨年は、トップ1%だけでもアメリカ総所得の
20%を稼いでいることが分かります。

この大国アメリカの20%ですよ?
それをたった1%の人たちが占めている。
このアメリカ人のお金持ちの「お金持ちぶり」分かります?
多分私たち日本人には想像できないお金持ちだと思います。

今、日本の格差%のデータも探してみたのですが、
アメリカほど簡単にデータが出てきませんね。
また今度時間があるときにでも、ゆっくりと探してみます。

とにかく普通に暮らしているだけでも感じる、
アメリカ社会の貧富の差。
こうやってデータで裏付けされると、
やっぱり本当なんだなということが改めて分かります。
日本でも格差が広がっていると言われていますが、
アメリカの格差は、もっと根強く社会の中にはびこっています。

私は、日本の機会は平等に近いと思いますが、
アメリカは最初の機会から不平等です。
例えばアメリカでは、教育や健康(死亡率まで)
お金の有る無しに関わってきます。
救急車もタダではない国ですから。

日本ではたとえ多少貧しくても、
それは子供の健康に影響を及ぼしません。
例えば日本の乳児死亡率は、1000乳児中、2.13人。
一方、アメリカの乳児死亡率は、1000乳児中、5.9人。
CIAのデータから。)
先進国の中では、最低です。

アメリカのこの高い乳児死亡率は、
いかに多くの赤ん坊が、受けられるべき治療を
受けられていないかということを表しています。

また日本の公共の教育はほぼ平等ですが、
アメリカの公共の学校は地元の
Property Tax(日本で言う固定資産税)で運営されています。
つまり貧乏人しかいない地域の子供は、
金持ちの地域の子供とは、
はじめから受けられる教育や施設も違ってくるのです。

最初から機会が平等でないため、
結果が平等でなくなるのは当然です。

でも最近のお金持ちは、以前のように、生まれた環境だけが
その後の人生を決める要因ではなくなりつつあるようです。
お金持ちの家に生まれたから、
その親の財産を引き継いだからお金持ちというだけではなく、
最近は新しく若者でお金持ちになる人も増えているようです。

この記事によりますと、
ジェネレーションXとジェネレーションY世代のお金持ちは、
ベビーブーマー時代のお金持ちよりも
よりお金や資産を多く持っているとのこと。
これはテクノロジーが関係しているようですね。
インターネット、ゲームなどの普及により、
昔に比べると、今は富を作るのが
はるかに簡単になっていると言われています。

技術とアイディアがあれば、
一気にお金を稼ぐことも可能な時代になったようです。

それは根本的な貧富の差の解消にはならないことは、
もちろん承知していますが、
それでも何かアイディアがあれば
育ったバックグラウンドとは関係なく稼げる、
そういう時代に突入したのは、いいことだな、と思います。

なぜなら、例え金持ちにならなくても、
社会の階級の流動性(social mobility)を、
自分の意思と力で起こせる可能性が広がったということは、
古い社会に変化を起こすという点で
望ましいことだと、私は思っているからです。

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