絶対話せる!英会話

英語を話さないのは、日本人だけ。

この記事は6分で読めます

こんにちは、ゆいたです。

今日はちょっと挑戦的なタイトルをつけてみました。
英語を話さないのは、日本人だけ。

正確に言うと、実際はそんなことはないですが、
英語を極端に使うことが少ない国の一つ、
そして国民の多くが一つの言語しか話さない国であることは
間違いがないでしょう。

日本だと、それが当たり前かもしれないのですが、
でもそれは、日本の外から見ると、ちょっと変わっているんです。

◆日本人の多くの人にも、いずれは英語は必要になる。

何でこんなことを考えたかと言うと、
今日偶然この記事 を読んで、頑張れニッポン!と思ったからなのです。
(もう大分前から話題になっていましたが、
始めたのはまだ去年だったのですね。)
これだけでは日本復活にはならないでしょうが、
大きな前進であることは間違いないですね。

私は、社内英語公用化の楽天の決断を評価します。
なぜなら、日本人の多くの人にも将来的には
英語が必要になると思っているからです。
よく英語なんて必要ない、日本語をきちんと学ぶ方が大事
と言う人もいますが、そういう人たちは
世界の中での日本の位置を見るという視点に欠けている気がします。
そして大抵の場合は、文化を守るためとかの感情論だったりします。
新しいことを取り入れるからと言って、
文化が守れなくなるわけではありません。
日本を成長させるためには、やはり多くの人の語学力が必要です。

ここで、どうして日本人にも英語が必要になるのかを説明しますね。
ちょっとだけ経済のお話です。

◆日本の市場は小さくなっていく。

それは今後日本企業は、日本の市場だけを相手にしていては
儲けを出せないからです。
日本は市場としては、今後ほとんど将来性がないということは、
皆さんすでにお分かりのことと思います。
日本のマーケットはこの先どんどん縮小していきます。

人口減少で、日本人の多くの人が考えるのは、
年金問題かもしれませんが、実際はもっと大きな問題があります。
労働力人口、市場人口が減るということは、
経済的に見て、その国の発展が望めないということを意味します。
これはごく当たり前のことで、買い物をする人の絶対数が減れば、
モノだって、サービスだって売れなくなります。

日本の市場は小さくなっていくので、
そのため日本企業が生き延びて (survive ) いくためには、
どうしても海外の市場へ出ていかないとなりません。

◆現地の人とのコミュニケーションが求められる。

つまり日本人相手ではなく、海外の人たちを相手に
物を売ったりするようになるわけです。
そういうときに必要となるのは、日本語だけしか話さない人ではなく、
明らかに他言語を話す人の存在です。
語学力だけで仕事能力が測れるわけではありませんが、
仕事ができる人が語学力もつけてくれれば、何も問題はないでしょう。

もう多くの製造業は海外へシフトしていますが、
それ以外の日本企業も海外へ出てビジネスをしない限り、
発展はないと思います。(現状維持くらいはあるでしょうが。)

そして日本での仕事もどんどん減るでしょう。
仕方がないことなんです。
移民でも受け入れない限り、日本国内の人の数は
減っていくのですから、マーケットは縮小していきます。
そして衰退する市場に、企業は活路を見出せません。
海外からの投資も減る一方でしょう。

◆日本企業は海外企業と競争し続けないとならない。

また海外の企業との競争にも勝たないとなりません。
日本の家電メーカーが、日本人だけを相手にして
機能盛り沢山の開発に励む中、
他のアジアの国々(韓国、中国、台湾)の企業は、
海外へ進出していきました。
日本企業は、今、ほかの東アジアの国や地域と比べると、
かなり苦境に立たされています。

例えば携帯電話を見てみましょうか。
下の図は2012年度(昨年)の世界の携帯電話メーカーの
世界でのシェアを示したテーブルです。
上位10社の中に、日本の企業は一つも入っていませんね。
世界的に見ると、日本の会社がどれほど力がないか、
お分かりいただけると思います。
(※1 Gartnerより)
Cell Phone Vendors 2012 ranking

ま、携帯電話は極端な例なので、
PC(パーソナルコンピュータ)も見てみましょう。
下の図をみてください。
(※2 Wikipedia より)
PC - world market share 2010 - 2012

2010年まではかろうじて東芝が入っていましたが、
今では日本企業は消えましたね。
実は、2003年と2004年には、
東芝と富士通がそれぞれ3-4%くらいのシェアがあったらしいのですね。
でも2年前には完全に消えてしまった。
で、Acerがランキングに入り込んできたのは、2004年から。
そしてLenovaが入ってきたのは、2005年から。
Asusが入ってきたのは、2011年からです。

これらの台湾、中国ブランドは安くて性能も良いので、
あっという間に世界のランキングに入りました。
衰退する一方の日本ブランドとは、対照的です。

更に車。
こちらを見ると、日本メーカーはかろうじて車では生き残っていますね。
でも最近はアメリカでは韓国車の台頭が目立ってきましたし、
アジアでもインドのメーカーなどが力をつけていますし、
安い車が売り出されると、日本企業も厳しい対応が迫られるでしょう。

◆競争に勝ち残っていくには、優秀な人たちが必要。

とにかく日本製品の人気度は、海外では年々下がってきています。
それは韓国や中国、台湾のメーカーの方が安く、
そして品質はほぼ同等だからです。
日本のブランドは不必要な機能が多すぎて高すぎるのです。
世の中の全ての人がそんなにスペックの高い商品を
必要としているわけではないのに、日本人ばかりを相手にしていたので、
完全に世界への進出は出遅れたということですね。

ここを乗り切るには、世界各国からの優秀な人材が必要になってきます。
一国だけよりも世界中から人を募った方が
優秀な人たちは早く集まりますからね。

◆優秀な人をつなぎとめるには、やはり英語が必要。

アメリカの会社が今でもやはり強いのは、
優秀な移民を多く受け入れているおかげでもあります。
政府が移民を制限しようとすると、
企業側が政府にそういうことはしないように働きかけます。
日本もいずれはそうなると思います。

また移民ではなく、日本企業がたとえ優秀な人たちを世界中で集めて、
世界のあちこちや日本で雇ったとしても、
日本の本社とのやりとりに
日本語で話すことを強要するというのは、非常に非効率的です。

先ほどの記事の中で三木谷社長が、
「本社の日本人社員と海外子会社の外国人社員が、
通訳をはさんで意思疎通をしていた様子を見たのがきっかけ」
で、社内公用化を思いついたと言っていました。

確かに通訳をはさんでの会話をしている限りは、
日本企業は世界で競争に勝てません。
英語を話す優秀な人たちは、
日本の企業へ入りたがらないでしょう。
なぜなら、通訳をはさんで会話をするというのは、
相当なフラストレーションが溜まるからです。

相手が日本語を話せばいいとは言う人もいるでしょうが、
残念ながら、世界のビジネスシーンでは英語が標準なのです。
すでに標準が出来上がっている場合、
人はそこに合わせないとなりません。

英語力だけでもどうにもなりませんが、
これからは仕事と英語の両方ができる人材が必要になってきます。

◆通訳を使わないとならない企業は競争には勝てない。

もう一つ、三木谷社長の記事 を読みました。

この記事によりますと、社内会議にはもう通訳が必要ないそうです。
すごーい、と思う人もいるかもしれませんが、
通訳が必要ない、というのは、
世界的にみて当たり前すぎる当たり前です。

仕事をする際に、通訳なんてまどろっこしい仲介者は、
使っていられません。
海外では、通常仕事をする際、通訳抜きはスタンダードです。
他の国の人は皆そうしています。

ところが、日本人は違います。
通訳を使うのが標準だったりするのです。
通訳を使う、それが海外の人たちとビジネスをする上で
どれだけ不利になっていることか。
英語なんていらないという人たちは、
こういうことを分かっているのかなー、と思います。

だから日本国内でも、英語を公用語化した
三木谷社長の決断を、私は大変評価します。

日本語じゃないと、微妙なニュアンスが伝わらないとか、
日本人同士で英語を話すのは恥ずかしいとか、
日本企業がこれだけ衰退している中、
そんなことをもう言っている場合ではないんです。

通訳を使うわずらわしさは、
経験したことのない人には分からないでしょう。
私は通訳つきの会議に時々出ますが、
出席者のほとんどの人は、そういう会議に本当にうんざりしています。
数人の人が英語が話せないためだけに必要とされる通訳、
その他の出席者への迷惑具合は、計り知れないものがあります。

想像してみてください。
英語だけなら1時間で終わる会議が、
通訳付きだと、単純に倍以上の時間がかかるんです。
通訳を使おうとしている人たちが、
どれだけ出席者全員の時間を奪っているかが、分かりますでしょ。

通訳がいる会議、通訳を通してしかできない会話、
このために一体、どれほどの機会が失われていることか。
またデメリットは、出席者の時間だけではありません。
場合によっては、取引のチャンスを失うことにもなります。

通訳を通してしか会話ができない日本企業と
通訳のいらないインド企業や、韓国企業と
ビジネスで競争しようとしたとき、
例えばアジアの国のどこかでインフラ開発事業があったとき、
日本企業は勝てると思いますか。

日本がその分野の最先端技術を持っている限りは
日本は勝てるかもしれません。
でもそれが他の国と「大差のないレベル」であったなら、
通訳がいないと話が通じない日本人を
わざわざ選んで仕事をする理由がどこにあるのでしょうか?

日本人である私だって、私が社長なら、
通訳を当たり前として使っている企業とは取引をしたくありません。
不必要な通訳付きの会議で、
自分の時間を通訳のために奪われたくありません。
時間は金なり、ですから。

だから今、楽天のような企業で働いている人は、
とてもラッキーだと思います。
例え仕事がなくなったとしても、
世界中で仕事を探せばいいだけですからね。

なので、日本人の国際化に、人材作りと環境づくりの両方の点から
貢献している三木谷社長の英語公用語化は
とてもよいことだ、と私は思っています。

だって英語を話す環境づくり、
おまけに会社が英語のレッスンというサービスまで提供してくれる。
至れり尽くせりじゃないですか。
うらやましいです。
私、全部自腹で何百万と費やして、英語を勉強しましたから。(^_^;)

こういう流れは、今後加速していくと思いますね。
20年前には考えられなかった世界です。
時代って、本当に変わっていくんだなー、ということを
ひしひしと今、感じています。
私が小さなころは、海外なんて、遠い存在でしたからね。

何にせよ、日本と世界の垣根が低くなったので、
これからは通訳が必要な人たちの働く場は減っていくのは
間違いがないと思います。

一人一人が世界の中で生きていく競争力を
身につける必要がある時代になってきました。

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