絶対話せる!英会話

ベッドの中で読んだ本。(その2)

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風邪をひいて丸二日寝ていたので、そのときにベッドで読んだ2冊目がこれ。とても読みやすい参考書で、言葉遣いもとても丁寧。そしてときどき女性的な視点で書かれているなと思ったら、やはり著者は女性だった。

何にせよ、生物の参考書を最初から最後のページまで読んだのは、人生初。(覚えているかどうかは別だが。)高校生のときは生物なんて全く興味がなかったのだが、段々と自分がいろいろな病気を経験するうちに、自分の体や生き物についてもっと知りたいと思うようになってきた。今だからこそ、全部読めたということだろう。そして生物は私が高校生の頃とは大幅に内容が違うに違いない。

この参考書が読みやすかったのは、言葉遣いの丁寧さと読みやすさはもちろんなのだが、ところどころにでてくる小話が私の「へぇー。」という興味を引き出してくれたからだ。

例えば、塩漬けや砂糖漬けについての話。もちろんそれらに防腐効果があることは知っているが、それがどうしてかということを、私はあまり深く考えたことがなかった。参考書によると(P.21)“腐敗を招く細菌も細胞で生きているため、高濃度の食塩や砂糖にさらされると細胞内の水分を失い、正常な生命活動ができなくなります。これを利用して、細菌が増殖できないようにして、腐敗をおさえているわけです。これらの方法は、昔から手軽な食品の保存方法として利用されてきました。”とある。そっか、細胞内の水分がなくなるからなのか、へぇー、と熱でうなされながらも、感心した。

また別の小話。紅葉はクロロフィルの分解によるもので、緑色に隠れていた黄色や、新たに液胞内に作られる赤い色素が目立つようになった結果とのこと。冷蔵庫に入れカブなどの野菜が黄色くなるのも、クロロフィルの分解が進むかららしい。(P.24-25)冷蔵庫の野菜の話は、自炊している人は多かれ少なかれ実際に黄色くなってしまった葉っぱを見たことがあるわけだから、とても興味を引き出すいい具体例だと思った。

更に初めて知ったへぇーと思ったこと。P.56からの引用。”700万もあった卵原細胞は、誕生するときには100万、思春期には40万と減少し、成熟した卵子として排卵されるのは、一生でおよそ400個から500個と言われいます。また、卵巣内のこれらの卵原細胞は、新生児として出生するときは、減数分裂の第一分裂前期を終えた段階で休止した状態であり、思春期になって付きに1個ずつ減数分裂を再開し、第二分裂中期の段階で成熟した卵が排卵されます。つまり妊娠した女性の胎内にいる胎児の卵巣内では、妊娠している女性の孫世代となる卵細胞が、形成されつつあるということです。母になる人は、子のみでなく、孫に対しても責任があることを自覚して十分な注意をする必要があると筆者は考えています。“ これには驚いた。孫世代の素となる細胞が妊娠中の女性の体の中で作られているなんて、全く知らなかった。

この他にもいろいろと「へぇ、そうだったのか。」と思うことが書かれていて、具合が悪いことを忘れさせてくれるくらい夢中になって読んでいたら、一日で読み終わってしまった。多分高校生の私なら、1年かかっても読み終わらなかったと思う。自分に関係することを読むときって、自然に興味を持てるから楽しい。今気が付いたのだが、サブタイトルに「社会人のための再入門」と書かれていた。なるほど、だから普通の受験のための参考書と違って、身の回りの生活に関係があるような書き方がされていたのね、と納得。この本がとてもおもしろかったので、今度は苦手だった物理も買ってみようかな、という気にもなった。そして読み終えた後、やっぱり日本語で勉強できるって、本当にラクだと思った。どうして若いうちにもっと勉強しておかなかったのだろう。

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