絶対話せる!英会話

留学後。

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先日、友人と会った。彼はコミカレに同時期に入学し、トランスファー先は違ったものの、ずっと仲良くしていた人である。私と違って、彼は新卒の若者だったので、一昨年日本へ帰国し、昨年の4月から働き始めた。今回は、LAが恋しくなり1週間ほど突然遊びにやって来た。

私と一緒にコミカレに入学した同期生たちのほとんどは(もちろん彼らは卒業時に23、24歳の若者たち)、なかなかしっかりした人が多く、コミカレからきちんと4年制大学へトランスファーし、そして一昨年卒業、就職して日本へ帰国して行った。

慣れない外国生活を寮ではなくアパートに住み、言葉の不自由さにも負けず、それなりの成績を修め、就職活動もアメリカと日本で行っていた。日本で遊びまくっている学生と比べると、18歳(19歳)からの外国での生活は本当に苦労の多い日々だったと思う。語学留学(実際は語学留学なんて、私は留学とは思ってはいないが)で遊んでいる学生たちとは違い、彼らは本当に頑張っていたと思う。

しかも皆金銭感覚も発達していた。大学留学となると、親御さんたちの負担も大変なものであるから、節約生活を送らざるを得ない。振り返ってみると、18歳から全く勝手の違う外国での生活、言葉の不自由さ、その中での授業とストレス、倹約生活と、彼らを成長させてくれるチャレンジは、留学中、山のようにあったに違いない。実は、長年働いて学生に戻った私にだって、外国暮らしはしんどかった。(ここら辺は却って若者のほうが順応性があったかもしれない。私の場合はアメリカ生活への適応能力の欠如によるストレスが大きかったため。)

とにかくそうやって大変な思いをした5年間を経て日本へ戻っていった彼らは今、日本の生活に退屈してしまっているらしい。遊びに来た友人は、学生時代に比べると、仕事だけしていればいい今の生活がラクすぎると言う。ところが彼の同期入社の日本の大学を卒業した人たちは、学生時代よりも今の生活の方が大変だ、と感じているらしい。おそらく日本の大学に通っていた人たちは、外国で大学に通っていた人たちに比べると、苦労をした経験が少ないのだろう。

それなりにアメリカで頑張っていた学生たちにとっては、日本での仕事は全く大変だと感じないくらいに困難な状況を乗り越えていく能力、順応力、ストレス対応能力が成長したのだろうと思う。そのため日本で新入社員として働き始めた生活では、全くチャレンジするほどのものがなく、日々つまらなく感じてしまっているらしい。何だかもったいない話である。彼らのような人たちは将来の日本を背負っていく人たちである。その人たちに活躍の場を上げられない、そして彼らにレベルを下げて生活しているような気分にさせてしまう仕事環境でいいのだろうか、日本の会社は?できる人たちはできない人たちに合わせないとならないなんて、バカみたいな話だ。学生の質が一定であるという前提の下で、一括採用して一括教育してというシステムがある限り、変わらないとは思うものの。

日本での仕組みは変わらないであろうから、 彼らは近い将来、また外に目を向けることになると思う。一度努力してそこから得られた自信がある人たちは、現状に満足せず常に向上心を持ち続けることができる。いつも行動を起こすわけではなくても、次に自分の何かを満たす挑戦を探したくなるものだ。一度でも頑張った経験のある人は、何かにチャレンジすることが病みつきになる。海外大学生活の4、5年間で同世代の若者の数倍も苦労した人たちなので、きっと何かを見つけてまた動き出すのではないかと思う。

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